南米予選で苦戦中の強豪国はW杯に出られるのか 過去にはW杯で日本代表と激戦も

2大会連続W杯で日本と同組に photo/Getty Images

過去2大会で日本代表と対戦

日本代表がFIFAワールドカップで2大会連続で相対している南米の強豪国が苦戦を強いられている。2014年にはグループ最終戦で大敗を喫し、2018年には初戦で辛くも勝ち点3を獲得したコロンビア代表だ。

コロンビアと日本はW杯で2度対戦。2014年のブラジル大会では“史上最強”とも言われたアルベルト・ザッケローニ監督の日本は、コロンビアと第3戦で戦う。しかし1-4と大敗を喫し、失意のまま大会を後にした。その4年後の2018年のロシア大会では、開始早々に退場者を出したコロンビアに対して日本が2-1と前回の雪辱を果たした。

そんな熱戦を繰り広げてきたコロンビアだが、2022年のW杯に出場できるのだろうか。南米予選を戦うコロンビアは、現在5位と低迷。4.5枠の南米予選の中で、5位は大陸間プレイオフにまわることとなる。3位のエクアドル代表と勝ち点1差ながら、8位のボリビア代表とも勝ち点3差しか離れておらず、大混戦の予選を戦っている。
ベネズエラ代表に3-0と幸先よくスタートした南米予選も、第4節にはエクアドルに1-6と大敗。順位が1つ上のウルグアイ代表にも0-3と完敗を喫して得失点差は現在もマイナス(-2)のまま。さらに全勝のブラジル戦を2試合残しており、厳しい戦いが続く。

現在行われているコパ・アメリカでもコロンビアは、1勝1分2敗でブラジルとペルーに敗戦し、最下位のベネズエラに挙げた1勝のみで予選を終了。上位4チームが決勝トーナメントへ進出できるため、3位で予選を通過し3日にウルグアイ戦を戦う。

課題とは守備力にあるだろう。南米予選6試合で13失点は、2番目に多い数字であり、無失点で終えた試合も下位2国との対戦のみ。予選で挙げている2勝も下位2国だけであり、上位との対戦では勝ちきれない試合が続いていることも課題の1つだ。

守備はエヴァートンのジェリー・ミナとトッテナムのダビンソン・サンチェスのプレミアリーグを戦うCB勢に期待がかかっている。コパ・アメリカのブラジル戦では前半に強度の高い守備を展開するものの、後半に崩れて逆転負けを喫するなど安定感に欠けてしまう部分が守備の課題に残されている。

また攻撃面においてはハメス・ロドリゲスの状態も懸念されており、6月の南米予選とコパ・アメリカのメンバーには選ばれていない。ただ今後彼を軸とした攻撃を続けるとなれば、連動性のある守備構築が必要となるはずだ。

2014年にはW杯ベスト8にも輝いた強豪国は、厳しい戦いを強いられている。その中で勝ち抜くことはできるのだろうか。次のW杯予選は9月に予定されている。それまでに行われるコパ・アメリカと親善試合で、課題を克服できるかが重要だ。

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