EURO2008で活躍しビッグクラブ移籍を遂げたFW バロンドール候補にも選出された男とは

EURO2008で大ブレイクとなったアルシャビン photo/Getty Images

今大会後もビッグクラブへ加入する選手はいるか

UEFA EURO2020は決勝トーナメント1回戦が終了。ベスト8が決定し、大会はさらに熱を増している。今大会で名前を残してビッグクラブへと移籍を決める選手も少なくないだろう。

過去にEUROで大きな活躍を見せてビッグクラブへと移籍した選手を覚えているだろうか。EURO2008でロシアをベスト4まで導いたのは、FWアンドレイ・アルシャビンだ。彼はEUROでの活躍後、アーセナルへと移籍している。

2007-08シーズンにはゼニトをUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)優勝へと導いたアルシャビン。その勢いのままEUROへと挑むと、第3戦のスウェーデン戦でゴールを決めると、延長までもつれた準々決勝のオランダ戦でもゴールを決めてロシアの躍進に大きく貢献。大会を通じてアルシャビンの名前を世界へと広げた。
そんなロシア代表FWには多くのビッグクラブから注目を集めると、2008-09シーズンの冬にアーセナルへと移籍。初のプレミアリーグとなったアルシャビンだが、リヴァプール戦では1試合で4ゴールを決めるなど6得点9アシストと活躍した。2012年にゼニトへとレンタルで復帰すると、そのまま古巣へと復帰。2018年にカザフスタンリーグのFCカイラトで現役を引退した。

172cmと身長は大きくないものの、フィジカルの強さを武器とした力強いドリブルが特徴のプレイヤーだった。キック力が強くシュートテクニックも高いため、プレミアでもその能力を遺憾なく発揮して得点を記録。EUROでの活躍をそのままプレミアでも披露している。彼がここまで名を馳せたのもEUROという大会による影響が大きい。

母国を欧州ベスト4へと導いたロシアのエースは、大会ベストイレブンにも輝いた。2008年のサッカー界の顔となった1人としても挙げられるだろう。その勢いのまま同年のバロンドールでは、6位に輝くなど一気にスターダムへとのし上がった。ロシアで名を上げていた選手を一気に世界へと導いたEURO。今大会も彼のような存在が生まれるのだろうか。準々決勝以降も大会の顔となるような選手の活躍に期待だ。

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