日本から突如現れた世界基準のDF 冨安健洋は「現代の理想的なDF」

ボローニャで実力を証明した冨安 photo/Getty Images

世界が求める守備職人に

現在もサンプドリアで活躍するDF吉田麻也に始まり、近年は日本人センターバックが欧州挑戦に踏み切る機会も増えてきた。

フランスのニームでプレイする植田直通、フローニンヘンでは最終ラインに入ることが多い板倉滉、ガンバ大阪の選手としてJリーグに復帰したものの、昌子源もフランスのトゥールーズでプレイしていた期間がある。

日本人センターバックの評価が上がりつつあるのは間違いないが、その中でもボローニャ所属DF冨安健洋は特別だ。別次元の選手ということもでき、日本人選手としては珍しい現代のトレンドを押さえた理想のDFなのだ。
今夏はアタランタ移籍案、さらに現在はトッテナムが関心を示しているとの話が浮上しているが、英『90min』は冨安のことを「現代の理想的なDF」と紹介している。

188cmのサイズに加え、冨安にはパワーとスピードが備わっている。この身体能力はアジアのDFとしては珍しいもので、日本から突然世界標準のDFが出てきたような印象を受ける。

スピードがあるおかげでサイドバックの役割にも対応でき、チームとしては計算が立ちやすい。足下の技術も悪くなく、ボローニャでは攻撃性も披露している。

スケールに違いはあるが、近年人気のフィルジル・ファン・ダイク、ラファエル・ヴァランらと同じく、冨安は身体能力で相手FWを封じ込めることが出来る。現代サッカー界が求める何でもこなせるDFで、同メディアも「彼は両足を使うことができ、身体能力、ディフェンス意識、スピード、技術の組み合わせにより、最終ラインのどこでもこなせる」と絶賛する。

冨安の登場で日本の守備レベルが一段上がったのは間違いなく、徐々に世界のアタッカーとも戦える最終ラインが完成しつつある。

是非とも冨安にはビッグクラブでプレイしてほしいところで、冨安こそ若い日本人DFたちが目指す姿なのだろう。

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