レッズに戻ってきた“最後尾のパサー” 今季J1初先発のトーマス・デンが攻守に存在感

昨年は埼スタでスーパーゴールも決めた(写真はイメージ) photo/Getty Images

敵地で柏レイソルに2-0と勝利

浦和レッズは明治安田生命J1リーグで柏レイソルと対戦。2-0で勝利した。この試合で今季リーグ戦初先発となったトーマス・デンは攻守にわたりチームの勝利に大きく貢献。けがから復帰後に高いパフォーマンスを披露した。

浦和がボールを持つ時間が長かったこの試合。デンは安定感のあるボールさばきでビルドアップに参加する。また、チャンスとなれば前線へとパスを供給。50分にはデンが中盤の位置からスルーパスを送ると、相手の最終ラインの裏に抜け出した興梠慎三がGKと1対1に。シュートは枠外となり得点は決められなかったが、デンの鋭いパスからチャンスを作った。

また守備においても存在感を見せたデン。77分には、柏の決定機だった瀬川祐輔のシュートを身体に当ててブロックする。チームの無失点にも貢献した。
今季は開幕からけがで出遅れたものの、ルヴァンカップではスタメンで出場しており徐々に実戦経験を増やしていた。スピードとフィジカルを武器に足元の技術にも優れる現代型のCBだが、槙野や岩波に加えてアレクサンダー・ショルツの加入もあり激しいポジション争いが待っている。

その中でも今節に見せた攻守での高パフォーマンスは評価につながることだろう。特に足の速いCBは浦和では貴重な存在であり、決定的なパスを出せる技術は“最後尾のパサー”として浦和の躍進に必要だ。けがによってスタートこそ出遅れてしまったが、今節を機にオーストラリア代表CBの2021シーズンが始まろうとしている。

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