なぜEURO2020で先発しない? ベンチではなくスタメンで見たい“4選手”

ポルトガル代表のアンドレ・シウバも先発にふさわしい選手 photo/Getty Images

第2戦目で起用法は変わるか

スタメン選考は各チームの指揮官が考えるものであり、当日のコンディションなどによって序列も変わってくるだろう。

しかし今回のEURO2020でも、なぜスタメン起用されないのか不思議な選手が何人かいる。

1.アンドレ・シウバ(ポルトガル代表/FW)

まずは前回王者ポルトガルから、今季フランクフルトでリーグ戦28得点と大暴れだったアンドレ・シウバだ。

クリスティアーノ・ロナウドと並ぶ2大エースとなってほしいところなのだが、代表監督のフェルナンド・サントスは初戦のハンガリー戦でアンドレ・シウバをベンチスタートとした。

先発したディオゴ・ジョタやベルナルド・シウバといった選手たちも優秀だが、英『The Guardian』はアンドレ・シウバ投入後の方がロナウドがプレイしやすそうだったと振り返っている。

前線にアンドレ・シウバが構え、ロナウドがより自由に動く方が攻撃は上手く回るかもしれない。ドイツ、フランスと難しい2試合でアンドレ・シウバ先発のチャンスはくるのか。ベンチスタートではもったいない選手だ。

2.ジャック・グリーリッシュ(イングランド代表/MF)



まだ代表監督ガレス・サウスゲイトも手探りなのだろう。今のイングランドには優秀なMFが多すぎる。

初戦のクロアチア戦ではメイソン・マウント、フィル・フォーデンが攻撃的なMFとして先発したが、アストン・ヴィラで圧巻のプレイを見せるグリーリッシュもスタメンにふさわしい選手だ。

フォーデンはクロアチア戦の前半にポストを叩く見事なシュートを放ったが、それ以降は存在感が薄い時間帯もあった。第2戦、第3戦でグリーリッシュにチャンスを与えるのも悪くないはず。

グリーリッシュならフォーデンにも勝負挑める photo/Getty Images

勝ち点が欲しい第2戦目で彼らにチャンスはあるか

3.ジェラール・モレノ(スペイン代表/FW)



これは近いうちに答えが出るだろう。スペインは初戦のスウェーデン戦でアルバロ・モラタを先発させ、スコアレスドローに終わった。

次のポーランド戦では得点を奪いにいく必要があり、今季リーガ・エスパニョーラで23得点を挙げたビジャレアルFWモレノをスタメンで使ってほしいと考えているサポーターも多いはず。

モレノの得点力を活かさない手はなく、代表監督ルイス・エンリケには素早い判断が求められている。

4.チェ・アダムス(スコットランド代表/FW)



こちらもFWの選手だが、スコットランドの強みはプレミアリーグでプレイしている選手たちの存在だ。

リヴァプールDFアンドリュー・ロバートソン、マンチェスター・ユナイテッドMFスコット・マクトミネイ、アーセナルDFキーラン・ティアニーらが1つのカギで、同じくサウサンプトンでプレイするアダムスも前線のキーマンとして起用していくべきだろう。

初戦のチェコ戦ではベンチスタートで、チームも0-2で敗れた。次のイングランド戦では勝ち点を拾う必要があり、アダムス、さらにはチェルシー期待の若手MFビリー・ギルモアにも期待がかかる。


第1戦の結果を受けてスタメンに手を加えてくる指揮官も多いだろうが、上記4選手の起用法はどうなるのか。特にポルトガル、イングランドといったタレント軍団の起用法は注目で、大会中にも関わらずサバイバルは続いている。グループステージで結果を残した者が決勝トーナメント先発のチャンスを掴むことになるが、初戦でベンチスタートだった彼らは第2戦目で輝きを放つか。

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