レアルで定位置奪取の願いは叶うか プレミアで揉まれた男が目論む逆襲劇

アーセナルへの2年間のレンタルを経て、今夏レアルへ復帰することとなったセバージョス photo/Getty Images

アーセナルでの経験を活かせるか

はたして来季、久しぶりにレアル・マドリードへの帰還を果たすテクニシャンは存在感を発揮することができるのか。カゼミーロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ、フェデリコ・バルベルデというレベルの高い選手が揃う白い巨人の中盤に、イングランドからMFダニ・セバージョス(24)が帰ってくる。

2019年夏から2年間にわたってアーセナルへとレンタル移籍していたセバージョス。レアルで過ごした最初の2年間でこそ思うようにプレイすることができなかったものの、プレミアリーグで揉まれた男が挑む白い巨人でのセカンドチャンスに注目している人は多いだろう。レアルの中盤はいまだに固定されたメンバーが大きな影響力を持っているものの、成長したセバージョスがどこまでその牙城を崩すことができるかは見ものだ。

そんなセバージョスに期待したいレアルでの逆襲。来季は監督が代わることも彼にとっては追い風と言えるか。レアルは今季限りでジネディーヌ・ジダンが指揮官の座を退き、その後任としてエヴァートンからカルロ・アンチェロッティを引き抜いた。アーセナルでは中盤の崩し役として一定のパフォーマンスを披露していただけに、直近のプレイを同じリーグで見ていたアンチェロッティが彼を評価している可能性は低くない。モドリッチやクロースも30代を迎えていることから、要所要所でセバージョスに出番が回ってくることもありそうだ。
「今年は選手としてかなりハードに成長することができたと思うし、来季はレアルで自分の能力を見せるときだと思う。まずはアンチェロッティと話したいね。会ったことはないけれど、よく彼のことを話している選手がいた。僕はチームにとって不可欠な選手でいたい。ここ数年は継続してプレイできてないし、そういう思いがあることを監督に伝えたいね。マドリードで成功できることを祈っているよ」(スペイン『AS』より)

セバージョス本人も、レアルでの定位置奪取に向けては気合十分な様子。はたして、同世代のなかでは常にスペイン屈指のMFとして評価されてきたテクニシャンは、舞い戻ったマドリードの地でどれほどの活躍を披露してくれるのだろうか。現時点でこそあまり期待されている印象はないものの、プレミアで揉まれた24歳の評価急上昇には期待したい。

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