マンCの未来がジローナで躍動中 ヤン・コウトが見せるポジションに囚われない高い攻撃性能

ヤン・コウトはトップチームのユニフォームを着れるのだろうか photo/Getty Images

19歳のヤン・コウト

若手の価値が重要となっている昨今のサッカー界。各国にスカウトを張り巡らせ、未来のスター候補を獲得しているチームは多いだろう。今季プレミア制覇を果たしたマンチェスター・シティもその一つだ。

日本人であれば、板倉滉、食野亮太郎、斎藤光毅がその才能を買われ、現在はレンタル先で武者修行中だ。トップチームに返り咲くにはまず、レンタル先で自身の価値を示すことが近道となるだろう。

現在、スペイン2部のジローナで活躍しているヤン・コウトもトップチーム返り咲きを狙う一人だ。2020年にブラジルのコリチーバからプレミア王者に加入したコウト。

ジローナでは今季22試合に出場しており、右ウイングバックを主戦場としている。足元の技術が高い選手で相手のプレスを簡単にかわすシーンが散見されており、そこからのパスやドリブルを武器としているプレイヤーだ。

ラ・リーガへの昇格プレイオフに参加しているジローナは2日にアルメリアと対戦。コウトは[3-5-2]の右ウイングバックとして先発出場を果たした。

すると、前半2分にエドガー・ジョエル・バルセナスが先制点を挙げると、その3分後にコウトが追加点をゲット。いきなり2点を奪取し、大きくリードを進めた。

追加点を決めたコウトだが、ゴール前への飛び出しには驚かされた。敵陣でボールを奪って味方が右サイドに流れると、コウトは一気にゴール前へ。マークに付いているDFがボールウォッチャーになった瞬間を見逃さず、クロスに合わせた。ウイングバックの選手ではあるが、ブラジル人らしい高い攻撃性能を見せていた。

また、右サイドにポジションを置くことが多いコウトだが、中央に顔を出してそこからワンツーでペナルティエリア内に飛び出すなど非常にプレイエリアが広い。ポジションに囚われない自由な発想を持っており、それを実現する技術も兼ね備えている。

この試合は後半に3点目を奪ったジローナが勝利を挙げた。6日には2ndレグを控えているが、3点のアドバンテージは大きいだろう。その先のプレイオフ決勝で白星を挙げれば、スペイン1部への昇格が決まる。コウトとともに今後のジローナの躍進に期待したい。

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