ペップはなぜ考えすぎてしまうのか ギュンドアンのアンカー起用はあり? それとも……

ビッグイヤー獲得とはならなかった photo/Getty Images

0-1の敗戦となったマンC

チャンピオンズリーグはここまで順調に勝ち進み、クラブ史上初となる決勝の舞台で戦うこととなったマンチェスター・シティ。準決勝でパリ・サンジェルマンを倒した勢いそのままにチェルシーから白星を挙げたかったが、知将トーマス・トゥヘルの壁は大きく、CL制覇の目標は叶うことはなかった。

だが、少し気がかりなのは指揮官であるジョゼップ・グアルディオラの選択だろう。ファイナルのスタメンは準決勝のPSG戦の2ndレグからフェルナンジーニョをラヒーム・スターリングに変えたものとなっていた。布陣は[4-3-3]でアンカーにイルカイ・ギュンドアン、左ウイングにスターリングだ。

この采配に驚いた人も少なくないだろう。今季アンカーにはフェルナンジーニョかロドリのどちらかがピッチに立っていた。直近ではロドリのコンディション不良からフェルナンジーニョの先発が予想されていたほどだ。

実際ギュンドアンのアンカーがどうだったのかと言えば悪くはなかった。しかし、自身の強みである前線への抜け出しや狭い場所での巧みなボールコントロールは見られず、好機は生み出せなかった。

64分になり、フェルナンジーニョを投入。ギュンドアンが一列ポジションを上げ、インサイドハーフに。ギュンドアンがつぶれ役となってフィル・フォーデンが好機を生み出すなど前半にはなかった動きが見られ、スタートからギュンドアンをインサイドハーフで使って欲しかったと思った人も少なくないだろう。

今季試したことのない布陣を大一番でぶつけてくることは過去に何度かあり、海外ではオーバーシンキング、国内では奇策と言われていた。今季はそれがなかっただけに悔やまれるところで、最後の最後でペップの悪い癖が出てしまったのかも知れない。

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