世界王者たちと同組に
各国のリーグ戦が最終節を迎え、来月にはUEFA EURO2020が開幕となる。前回王者のポルトガル代表は連覇することができるのか。重要となるのは決勝トーナメントではなく、予選かもしれない。
ポルトガル代表はグループFでハンガリー、フランス、ドイツと同組となった。過去2大会の世界王者ととともに欧州王者が同じグループとなり、まさに"死の組"といえる。3試合で行われる予選は決勝トーナメントと同じぐらい難しい試合となるだろう。
初戦はハンガリーと対戦が決まっている。ハンガリーでの開催のため、アウェイの空間ではある。しかし、落とせない初戦で強豪国を回避できたのは幸運か。フランスとドイツが勝ち点を落とし、ポルトガルが初戦に勝ち点3を獲得することができれば、大きなアドバンテージになることだろう。世界王者たちとの初戦とならなかったことはラッキーだったと言える。逆にハンガリー相手に勝ち星を落とすと非常に難しくなってくるため、是が非でも勝利を手にしたいところだろう。
またこのグループで首位通過となった場合は、決勝トーナメント1回戦でグループAからCの3位の成績上位国と対戦となる。準々決勝に勝ち上がっても、グループDとEの2位同士が対決した勝者となるため、ベスト4まで首位通過の国とは対戦しない。強豪国ぞろいのグループだが、決勝トーナメントの組み合わせを考えると何としても首位でグループを決めたい。
前回大会に比べ、ルベン・ディアスなどビッグクラブでの主力選手が増えているポルトガル。"死の組"でどれだけ好成績を残せるかが連覇へ向けたカギとなるだろう。