J2でも実力十分に戦えているブラウブリッツ秋田 今後は彼らが台風の目となるか

ここまでまずまずの成績を残している秋田 photo/Getty Images

昇格組だが7位と健闘している秋田

今季クラブ史上初となるJ2を舞台に戦っているブラウブリッツ秋田。昨季は開幕からの無敗記録を28にまで伸ばし、圧倒的な実力でJ3を制覇している。そして今季ここまで15試合を消化して勝ち点が20で7位と昇格組とは思えない安定感を発揮し、勝ち点を積み上げている。

そんな秋田のサッカーは至極シンプルで、縦への意識が強い攻撃的なスタイルを信条としている。基本的には[4-4-2]の戦術を敷いており、両サイドハーフが高い位置を取る。2トップの一角を務める中村亮太が多方面に顔を出し、前線の起点となっている。この中村のポストプレイやゴール前での動き出しを見るに攻撃の中心人物と考えて間違いないだろう。また、押し込んだ際にはボランチやサイドハーフが裏へ抜け出し、ディフェンスのマークを外す流動的な攻撃を展開している。

19日に行われたレノファ山口戦でも序盤からボールを持って前への意識が高いサッカーで主導権を握る。前述した中村や普光院誠を中心にボールを支配し、ボールロストした場合でも前線の2トップが積極的にプレッシャーを掛けており、ショートカウンターを行う場面も見られた。その後は田中雄大が一発退場となり、人数不利になるも後半アディショナルタイムに井上直輝のゴールで同点に追い付いた秋田。勝ち点1を積み上げ、7位に浮上している。

このように攻撃意識が高く常に矢印を前線に向いている秋田が展開する攻撃的サッカー。昨季J3で戦っていたとは思えないほど攻撃の流動性が高く見ていて面白いチームである。ここまで7位としっかり結果も出しており、今季J2を沸かせるクラブなのは間違いないだろう。

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