テア・シュテーゲンはシーズン最悪の成績も 最後まで不安定だったバルサ守備陣

苦しい1年となったテア・シュテーゲン photo/Getty Images

セルタに敗れて優勝の可能性が消滅

今季はまさにジェットコースターのようなシーズンだったバルセロナ。開幕前にはチームのエースであるリオネル・メッシの退団の噂が世界中でニュースになり、結果残留するも開幕頃は調子が上がらなかった。チームも序盤は低調だったが、システムの変更から調子を取り戻す。コパ・デル・レイでタイトルを獲得すると、リーガ・エスパニョーラでも優勝戦線に飛び乗ることに。しかし終盤で勝利を逃し続け、優勝の可能性もなくなった。

チームが不安定だった今季において守護神も厳しいシーズンとなってしまった。バルセロナのマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは今季開幕前に手術を受けていたこともあり、序盤戦は離脱していた。復帰後は正GKとして試合に出続けると、ここまで公式戦42試合に出場している。そのうち失点を与えた数は「50」である。

それによって1試合平均失点は「1.19」を記録。昨季は「1.02」、一昨年は「0.88」であり、今季の数値はテア・シュテーゲンがバルサへ加入後、もっとも悪い数字となっている。今季バルサでワーストのシーズンを送っているのだ(データは『SofaScore』より)。
この成績はテア・シュテーゲンだけの影響ではないだろう。DFリーダーであるジェラール・ピケの長期離脱に加えて他のCB陣も安定感を欠いていた。チームとして守備に綻びができてしまい、その結果がテア・シュテーゲンのワースト記録にもつながっている。

さらにテア・シュテーゲンは再び負傷離脱となってしまい、リーグ最終戦を欠場予定。UEFA EURO2020への出場も危ぶまれている。“終わりよければすべてよし”というが、今季のテア・シュテーゲンは終わりも悪いままで、最悪のシーズンとなってしまった。

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