[MIXゾーン]札幌、川崎相手にも“らしさ全開” スタイルを貫き通すことで得た手応え

試合後に川崎戦を振り返ったペトロヴィッチ監督 photo/スクリーンショット

次につながる敗戦にしたい

北海道コンサドーレ札幌は16日、明治安田生命J1リーグ第14節で川崎フロンターレと対戦。敵地での戦いの中、前半をスコアレスで折り返したが、後半に2点を奪われ、0-2の敗戦を喫した。連勝を飾ることができず、順位を13位まで下げいる。

試合に敗れてはしまったものの、前線から積極的にプレスを仕掛けるなど、頭ひとつ抜け出した川崎を相手にも自分たちのスタイルを崩さず、決して物怖じせずに最後までコンサドーレらしく戦った。今季なかなか調子の上がらない札幌だが、川崎を上回るボール支配率やほぼ互角のシュート数を見ても、この一戦で王者を苦しめていたのは事実だろう。ここまでの試合の中で、ベストに近い戦いができていたのではないか。

実際にミハイロ・ペトロヴィッチ監督も、今季も圧倒的な強さを披露している王者としっかり渡り合えたこと、相手を苦しめられたに一定の手応えを感じているようだ。
「今日のゲームは両チームの選手たちが、非常に素晴らしいゲームを見せてくれたと思います。スタジアムのサポーターのみなさん、TVで試合を見ていたサポーターのみなさんに、サッカーの良さがたくさん詰まった非常に緊張感のあるゲームというのを見せられたと思います。敗れましたけれども、我々は川崎に対して五分で渡り合えたと思います。前からのプレッシングで相手に自由を与えないところが非常に良かったと思いますし、そういう中でチャンスも作れていたと思います。良い戦いはできたんですけど、勝利はできませんでした。そういうところはありますが、強い川崎に対して自分たちがこれだけのことができるというのは、しっかり示せたんじゃないかと思っています」

「選手たちは、非常に勇気のある素晴らしい戦いを見せてくれたと思っています。やはり川崎との対戦では、守備的な戦いをする中でカウンターを狙ってなんとか勝つことを模索するチームが多いですけれども、我々はしっかりと前からプレッシングに行き、相手の自由を奪い、ボール保持のところでは動かしながら押し込んでいく。そうした戦い方をしました。川崎はJリーグの中でも1つ抜けた存在です。そうした川崎に対しても、しっかり五分で渡り合えるというところは見せられたと思います。ただ、5人の交代選手のところで勝敗の差が出てしまったのかなというのはあります。ただ、我々の選手たちは多くが成長段階にある中で、よく戦ってくれたと思います」

「チーム全体の底上げ、レベルアップというものが、今後こうした戦いの中で勝利していく、あるいはポイントを取っていくことにつながるんじゃないかと思っています。我々が目指している方向性、戦い方が間違っていないことは十分に確認することができましたし、非常に良いゲームを選手たちはやってくれたと思います。今後もこういったゲームを繰り返していけるようにしていかなければならないと思います」

ただ、札幌は今回の敗戦を次につながるものとしなければならない。はたして、川崎戦での手応えを次戦以降に活かすことができるのか。同クラブは、ミッドウィークにルヴァン杯(鹿島アントラーズ)を挟んで行われる22日の次節、清水エスパルスをホームへ迎え入れる予定となっている。

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