扇原貴宏はアンカーのお手本 マリノスが誇る安定感抜群の組み立て力

後方からチームを支える扇原 photo/Getty Images

ここまでリーグ戦全試合に出場している

アンジェ・ポステゴグルー体制が4年目となっている今季の横浜F・マリノス。開幕こそ川崎フロンターレ相手に黒星となったが、その後は無敗を継続している。監督が志向するポゼッションサッカーの落とし込みもできており、得点は首位川崎に次ぐ25点と高い攻撃力を誇っている。その中でもボールの供給役として中盤で奮起している扇原貴宏の存在は忘れてはならないだろう。

2010年にセレッソ大阪でプロデビューを果たした扇原は名古屋グランパスを経て、2017年からマリノスに在籍している。世代別の代表にも選出されており、ロンドン五輪での活躍は有名だろう。

ポジションは主に守備的ボランチであり、後方からパスを繋ぐゲームメイカー的な役割を任されている。リーグ戦ではここまで全試合に出場しており、監督からの信頼も厚い選手だ。

彼の強みは左足からのゲームメイクであり、細かくポジションを変更してパスコースを作る動きは味方からすれば非常に頼もしい存在であることは間違いない。また、サイドチェンジの際には正確なロングフィードも披露している。守備的な選手ではあるが前線へのインナーラップも多く、前線でのオフザボールの動きは良いものがある。

少し気になるのは左足に固執しているように見える場面か。サイドチェンジや縦パスなどは左足から正確なパスを放っているが、右足で蹴れば繋がる場面で左足に持ち替えて、ワンテンポ遅れてしまっている場面が散見される。自陣でのビルドアップということもあり、ミスは怖いがもっと挑戦して欲しい。

日本では珍しい185cmのハイスペックボランチということもあり、どこまで成長するか楽しみな選手の一人だ。

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