アトレティコの“左サイド”がバルサ戦のカギ 25歳DFの出来が勝敗を分ける

前回の対戦ではバルセロナ相手に好パフォーマンスを披露したエルモソ。次節も輝けるか photo/Getty Images

相手WBの猛烈プレスを警戒すべし

現地時間8日に行われるリーガ・エスパニョーラ第35節バルセロナ戦は、アトレティコ・マドリードが優勝を掴み取るために非常に重要な試合だ。現時点で首位には立っているものの、2位レアル・マドリードや3位バルセロナとの勝ち点差は2ポイントしかない。この大一番に敗れることとなれば、一気に優勝が遠のくこととなるだろう。

そんな“絶対に負けられない戦い”を目前に控えたアトレティコ。この重要な一戦にむけて、ディエゴ・シメオネ監督はどのようなゲームプランを考えているのだろうか。強度の高いゲームになることが予想されるため、展開は目まぐるしく変わっていくことだろう。

そのなかでひとつポイントを挙げるなら、アトレティコから見て左側のサイドは試合の行方を左右することになるかもしれない。特に注目したいのはDFマリオ・エルモソ(25)だ。今季は3バックの左や4バックの左SBもこなしている同選手。今季新たなスタイルを導入したアトレティコのなかで、彼が果たした貢献は間違いなく大きい。可変システムに対応できるポリバレント性に加え、ポゼッションのエッセンスを加えたスタイルのなかで輝く展開力。どちらの能力も今季のアトレティコにはガッチリとハマった。
だが、そのエルモソの展開力を封じられることとなれば、アトレティコには苦しい展開が待っているかもしれない。今季後半戦から3バックシステムを採用しているバルセロナで、右WBを務めているセルジーニョ・デスト(20)の存在は厄介だ。彼はWBの選手にもかかわらず、時には相手の最終ラインにまでプレスに出ていくことも。それでいて守備の意識が高く、カバーリングも素早い。エルモソとヤニック・カラスコが鎮座する左サイドは崩しのキモなだけに、アトレティコは同サイドの攻撃をデストに分断されると苦しくなるはずだ。

バルセロナとの大一番において、勝敗の行方を左右する大きなポイントとなってきそうなアトレティコの左サイド。はたして、より優れているのはどちらのクオリティか。相手の強みを力でねじ伏せた方が栄冠に大きく近づく。リーグ優勝を占う一戦としては、この上なく熱い展開が待っているかもしれない。

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