“二桁リーチ”で復活みせるベイル 背番号9が逆転CL出場へ向けた起爆剤

ハットトリックを達成したベイル photo/Getty Images

2012-13シーズンのアストン・ヴィラ戦以来の3得点

トッテナムは、現地時間5月2日に行われたプレミアリーグ第34節のシェフィールド・ユナイテッドとの試合に4-0で大勝した。この試合でハットトリックの活躍でチームを勝利に導いたのがガレス・ベイルである。

前指揮官のジョゼ・モウリーニョを電撃解任したトッテナムは、ライアン・メイソン体制でプレミアリーグ2戦目を迎えた。そんななか2試合連続で先発起用されたベイルは、ハリー・ケイン、ソン・フンミンと組んだ前線の一角として存在感をみせる。

まずは前半36分。セルジュ・オーリエからの浮き球のパスを裏のスペースで受けたベイルが左足のつま先でゴールを捉え先制点。後半16分にはカウンターからソン・フンミンのパスで抜け出したウェールズ代表FWがGKとの1対1を制して2点目を奪う。
そして迎えた後半24分。デル・アリが起点となってオーリエにつないだボールがベイルのもとへ。背番号9は得意の左足を振り抜きゴール右へ決め、プレミアリーグでは2012-13シーズンのアストン・ヴィラ戦以来となるハットトリックを達成した。

レアル・マドリードからのローンで7年ぶりにトッテナム復帰をはたしたベイルだが、今季序盤はコンディションが整わず、モウリーニョからの信頼も得られていなかった。しかし、中盤戦以降に調子を取り戻すと3試合で複数得点と復調。この日の3ゴールで二桁にリーチをかけた。

暫定ながら5位に浮上し、勝ち点差5で4位のチェルシーを追いかけるトッテナム。指揮官が変わりチームの雰囲気が変化するなか、シェフィールド戦では守備にも走る姿をみせるなどコンディションのよさも窺わせたウェールズ代表FWは、チャンピオンズリーグ出場権獲得に向けた起爆剤となりうる存在だろう。

今季限りで所属元のレアルに復帰予定のベイル。夏以降の去就は不透明であるものの、調子を取り戻せば変わらずに違いを生み出せる存在である。トッテナムで存在価値を再び証明し、今後のサッカー人生にもつなげていきたいところ。

トッテナムで躍動した姿を取り戻してきたベイルだが、7年ぶりに古巣に帰ってきた背番号9がスパーズをカップ戦出場に導けるかは注目だ。

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