ゴール量産体制に入ったグリーンウッド 19歳が取り戻したシュート意識と自信

グリーンウッドは壁をひとつ越えたか photo/Getty Images

バーンリー戦で2ゴールの大活躍

マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間4月18日に行われたプレミアリーグ第32節でバーンリーと対戦し3-1で勝利した。リーグ戦で5連勝と好調を維持するチームにおいて存在感を高めているのがメイソン・グリーンウッドである。

グリーンウッドは左右両足から放たれる強烈なシュートを武器に昨シーズン台頭。プレミアリーグで31試合に出場し10ゴールを挙げるなど終盤にかけて躍動し、チームのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献した。

イングランドの将来を担う逸材としてA代表にも選出され、今季からマンUではライアン・ギグスがつけた11番を背負うことに。クラブから大きな期待をかけられた中でのシーズンだったが、28節終了時点で23試合に出場してわずか1ゴールと19歳のストライカーは壁にぶつかっていた。
しかし、転機が訪れたのが29節のブライトン戦。ポグバのアシストからチームの決勝点を決めたグリーンウッドは途中出場した30節のトッテナム戦でも1ゴール1アシストと活躍。そして迎えたバーンリー戦では2得点を決め、いずれもチームを勝利に導く傑出したパフォーマンスをみせた。

ゴールが決まらなかった今季は昨年ほどの豪快さがなりを潜めていたが、ここにきて目立つのが積極的なシュートの姿勢。昨季のような多少強引にでもシュートに持っていく強い意志がここ数試合のグリーンウッドからは感じられる。

ブライトンとトッテナム相手にゴールを決め目に見える数字を残してきた自信からか、バーンリー戦でもその意識は感じられた。相手に自陣に引かれ、なかなか攻め手を見いだせないなかで決めた後半39分の決勝点は、今のグリーンウッドの充実ぶりが感じられるゴールだったといえる。

この3試合連続ゴールで今季のプレミアリーグでの得点を5に伸ばしたグリーンウッド。マンUはリーグ戦を残り6試合残しており、この好調を維持しながら昨季の10ゴールにどこまで迫れるか。この活躍ぶりは今夏に行われる予定のEURO2020のイングランド代表選出にも関わってくるだろう。

ゴールが取れない苦しい時期も経験したものの、ここに来てのゴール量産で壁をひとつ破りつつあるグリーンウッド。イングランドの将来を担うことが期待される19歳のさらなる進化に注目したい。

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