多岐にわたる貢献で存在感 アルテタ・アーセナルに必要不可欠なフランスの仕事人

周囲との連携を活かせるのがラカゼットの強み photo/Getty Images

リーグ戦に続きEL準々決勝でも2ゴール

アーセナルは現地時間4月15日に行われたスラヴィア・プラハとのヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグで0-4の勝利。2試合合計スコア1-5で勝ち上がりを決めたが、この試合でベスト4進出の立役者となったのがアレクサンドル・ラカゼットである。

この試合にキャプテンマークを巻き先発出場したラカゼットは、前半21分にチーム2点目となるPKを決めると、後半32分にもニコラ・ぺぺのクロスを受け、巧みな切り返しから左足でシュートを沈める。チームの大勝に貢献した。

ラカゼットは直近のプレミアリーグでも2ゴールを奪っており、今季のリーグ戦ではチームトップの13ゴールを挙げている。2017年夏にリヨンからアーセナルに加わって以来4シーズン連続で二桁ゴールを奪っており安定感は高いものがある。
またこのフランス人FWの貢献は得点だけではなく、前線からの積極的なプレッシングや中盤まで下りてパスを引き出すなど役割は多岐にわたる。チームプレイヤーとして働きながら得点でも貢献するその姿は仕事人と呼ぶにふさわしい。

今季のアーセナルはピエール・エメリク・オバメヤンを軸とし、チェルシーから加入したウィリアンとラカゼットが組む3トップでスタートしたが得点力不足に陥るなど機能せず。中盤戦から存在感を示してきたエミール・スミス・ロウやブカヨ・サカ、冬の移籍市場でレアル・マドリードから獲得したマルティン・ウーデゴーといった若い選手がミケル・アルテタのチームにおいて中心を担いつつある。

そんなチームの変化のなかでも、多岐にわたる仕事でチームに貢献できるラカゼットはスミス・ロウやウーデゴーといった選手たちとも連携を築くことに成功。オバメヤンらが新たなチームにフィットできず苦戦を強いられているなかで、ここにきて得点でも結果を残すなど若い選手たちとラカゼットが組むアーセナルの前線は機能性をもちはじめている。

ELではビジャレアルとの準決勝に駒を進めたアーセナルだが、欧州での戦いでも、ひとつでも上の順位につけたいプレミアリーグでの戦いでもラカゼットの存在は不可欠。経験豊富な元フランス代表FWはアルテタ率いるチームに勝利をもたらせるのか。

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