そのスタッツはまるでトップ下のよう リーズ戦で見せたストーンズの高すぎる攻撃性能

ボールを持って上がるストーンズ photo/Getty Images

攻撃面で躍動したジョン・ストーンズ

10日に行われたマンチェスター・シティ対リーズ・ユナイテッドの一戦は、1-2でリーズが白星を手にした。まさかの敗戦を喫してしまったマンチェスター・シティ。前半戦でも引き分けとリーズに苦しめられたが、前半終了間際に人数有利のアドバンテージを得ると、後半76分にフェラン・トーレスのゴールで同点に追い付く。これでひとまず負けはないと思われたが、後半アディショナルタイムに逆転負け。悔しい敗戦となった。

この試合は自陣に引いて守りを固めるリーズ相手に、パスを回してどうにか攻略の糸口を探すマンCという構図となったが、印象に残ったのはセンターバックを務めるジョン・ストーンズだろう。マンツーマンでの守備戦術を敷いてくる相手に対して、後ろから選手を上げて駒を増やす。上がってきたセンターバックに対し、誰がマークに行くのか迷いが見られたリーズには、この戦術がハマっていた。

さらに、足元の技術が高く、ボールを失わないストーンズのうまさも光った試合だと言える。アタッキングサードまでドリブルで運び、左右にボールを供給。隙があればスルーパスやミドルシュートを放つなど、まるでトップ下のようにふるまっていた。結局、この試合のスタッツはシュート4本にキーパス1本、ドリブル成功数が3回とセンターバックとは思えない実績を叩き出している。更に多くの上がりを見せていたにもかかわらず、パス成功数は95%と冷静さも失っていない。
このように今季のストーンズは守備で素晴らしさを見せるだけでなく、攻撃面でも高いレベルを維持しており、誰もが認める選手に成長している。昨季までは離脱が多く、なかなかトップコンディションに戻らないため売却の話があっただけに、今季は本人やクラブにとって安堵できる復調となったに違いない。

ミッドウィークにはドルトムント戦が控えているマンC。アウェイゴールを取られてしまったが、得点上ではまだ勝ち越しているため、焦らず勝利を拾いにいきたい。1stレグでは浮足立っている選手が多かっただけに、ストーンズの冷静さにも頼りたいところだ(データは『WhoScored.com』より)。

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