堅守誇るレスターを破壊したリンガードの圧倒的な“個” 今年は彼の年になるのか

2ゴールを挙げたリンガード photo/Getty Images

2試合連続ゴールの大活躍

今季のプレミアリーグはマンチェスター・シティが32試合消化時点で74ポイントと、2位のマンチェスター・ユナイテッドに対して大きく差を付けており、優勝はマンCに決まったかのような風潮がある。しかしチャンピオンズリーグ出場権を賭けた4位争いが熾烈を極めている。

そんな中で行われたウェストハム・ユナイテッド対レスター・シティの上位対決は、MFジェシー・リンガードの2ゴールを含む3点を挙げたウェストハムの白星となった。

36%と試合終了後のボール保持率が示す通り、ウェストハムは防戦一方の展開となる。繋ぐスタイルを武器としたレスターは、MFユーリ・ティーレマンスを中心に攻勢に出る。どのスポーツにも流れというものはあり、流れが悪ければ好調のチームですら調子に乗れず、下位に沈むチームに遅れを取ってしまうこともある。前半はその流れをレスターが握っていたのだが、前半29分、右サイドのヴラディミール・ツォウファルが中央にクロスを送ると、ペナルティエリア手前のリンガードが右足を振り抜いてウェストハムが先制点を挙げた。
ゲームの流れなど関係ないと言わんばかりに試合を動かしたリンガード。その後、オフサイドとなってしまったが、幻の4点目をアシストするなどマンオブザマッチ級の活躍を見せ、チームを勝利に導いた。

これでリンガードは直近6試合で6ゴール3アシストと計9ゴールに絡んでおり、まさに大車輪の活躍となっている。先日、勝利したウォルバーハンプトン・ワンダラーズ戦での先制点しかり、レスター戦でのゴールしかり、絶好調ぶりがうかがえる。

注目したいのが決定力の高さだ。レスター戦では守備に追われる時間が多かったものの、シュート3本を打って2得点を挙げている。前節のウルブズ戦もシュート2本で1得点と、コスパ良く得点を積み上げていた。

この流れがどこまで続くのか分からないが、クラブをチャンピオンズリーグに導き、シーズン終了後のEURO2020で大活躍すれば、今年は大逆転のリンガードの年になるかもしれない(データは『WhoScored.com』より)。

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