2トップ起用で新境地の堂安 日本代表でも広がる久保、伊東らとの共存の可能性

ライプツィヒ戦でも存在感を見せた堂安 photo/Getty Images

今季はインサイドハーフや2トップでも起用

今シーズンからブンデスリーガの舞台に初挑戦しているのがアルミニア・ビーレフェルトの堂安律。PSVからレンタルの形で加わったドイツ1年目のシーズンで、ここまで26試合の出場で4得点3アシストとチームの中心となる働きをみせている。

ドイツの地で確かな成長をみせ続ける堂安だが、今季加入したビーレフェルトではこれまでの主戦場であった右ウイングだけでなくインサイドハーフとしても起用されるなどプレイの幅を広げている。さらに3月2日に指揮官に就任したフランク・クラマーのもとでは2トップの一角として起用され新しい顔をのぞかせている。

これまで右サイドでの堂安はカットインからの左足でのシュートを持ち味とする反面、フローニンヘンで結果を残しステップアップしたPSV時代にはその特徴を消されてしまうことが増えてきた。また、優秀なサイドアタッカーを有するオランダの強豪で厳しいポジション争いに置かれてもいた。

そんな中で加入したビーレフェルトでは真ん中よりの立ち位置での起用も多く、堂安の特徴の一つである身体の強さを活かしたプレイが引き出されている。ともに苦戦を強いられたものの、ゴールを決め勝利に貢献したレヴァークーゼンや現地時間3月19日に戦ったRBライプツィヒといったドイツの強豪相手にも前線でボールキープするプレイは十分に通用していた。

またビーレフェルトという残留争いにおかれたチームの中で、プレスバックなど守備面でもしっかりと役割をこなしている。ブンデスリーガというエールディヴィジに比べて全体のプレイ強度があがったリーグで経験を重ねることで、堂安の攻守にわたるプレイに磨きがかかりつつある。

堂安の経験は日本代表での活動にもプラスに活きてくるだろう。19日にU-24日本代表のメンバーに選出された堂安だが、同じ左利きで似たようなエリアでのプレイを得意とする久保建英や三好康児、また今回は同時期の開催で招集が見送られたもののA代表のライバルには伊東純也という今季ベルギーで結果を残している右利きのサイドアタッカーがいる。

これまでは伊東、久保、三好といった選手たちと同じポジションでの1つの椅子を取り合うという状況が多かった。しかし、堂安を真ん中の位置やシャドーの一角など右サイドより真ん中に近い位置でプレイさせることにより、他の特長を持った同ポジションの選手たちとの共存も可能だといえる。

また、伊東、久保、三好らがドリブルやスピードを活かしたプレイに特徴がある一方で、ブンデスリーガで揉まれフィジカルやプレイ強度の面で勝負できる堂安はほかの選手にはない特長があり、状況や相手に応じ彼らとの使い分けもできるだろう。

まずは今回行われるU24アルゼンチン代表との試合で、右サイドの選手たちがどのような起用をされるのか。ドイツで研鑽を積み、U24日本代表でも主力としての働きが期待される堂安がこれまでライバルとされてきた選手たちと共存をはたすのかは興味深い。

海外移籍4シーズン目を迎え初挑戦のドイツでポジションの幅を広げながら成長を続ける堂安。汎用性という新たな武器を身につけつつある左利きのアタッカーが日本代表で見せる働きにも注目したい。

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