“はたらく10番”ウーデゴー 攻守両面で活きるエジルにはなかった特質

ノースロンドンダービーで貴重な同点弾を挙げたウーデゴー photo/Getty Images

現代的なトップ下の姿か

15日に行われたアーセナル対トッテナム・ホットスパーのノースロンドンダービーは、アーセナルがマルティン・ウーデゴーの同点弾を含む2ゴールを挙げ、2-1で勝利を飾った。

この試合、アーセナルは[4-2-3-1]を採用。特に目覚ましい活躍を見せたのは、トップ下の位置で先発出場を果たしたウーデゴーだ。ビルドアップが手詰まりと見るやボールを受けに降りる。パスを出せば連動して自分も動く。各方面に顔を出して安定した足元の技術を披露しており、繋ぎに安定感をもたらした。パス精度は正確で、58本中56本のパスが成功。成功率はなんと97%を叩き出している。そして、そのうち2本がキーパスになっている。特に左サイドのスミス・ロウを使った攻撃は何度も成功しており、トッテナムの右SBマット・ドハーティーに手を焼かせていた。

また、守備時には前からのタイトなプレッシャーでチームに貢献している。プレス回数は28回とチーム最多。そのうち12回をアタッキングサードで行なっており、いかに前線からの守備に貢献していたかがわかる。タックルの成功数も3回と、チーム最多6回のキーラン・ティアニーに次ぐ数字を誇っている。

ウーデゴーはいわゆる“10番”タイプの選手だが、チャンスを作れても守備で貢献できない10番タイプは、現代サッカーでは敬遠される傾向にある。今季までアーセナルで10番をつけていたメスト・エジルは、まさにそのタイプだった。しかしウーデゴーはエジルと同じようにチャンスクリエイトの才を見せながらも、ハードワークを怠らない“はたらく10番”だ。しかもプレスの追い込み方も巧みで、前線の守備の連動にスイッチを入れることができる。エジルも決して守備をサボっていたわけではないのだが、ウーデゴーのような守備センスがあったかと言われれば否定せざるを得ないだろう。現代の10番がどうあるべきか、ウーデゴーのプレイは模範解答を示してくれているかのようだ。

アルテタのアーセナルにピッタリとハマったウーデゴーは、レアル・ソシエダに続き再び居場所を見つけたと言えるが、来季は果たしてどうなるか。現在はレアル・マドリードからのローンで加入している同選手だが、英『Daily Mail』などはアーセナルがウーデゴーの残留を熱望していると伝えている(データは『WhoScored.com』『FBref』より)。

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