FW級の数字を残す
想像を遥かに上回る1年間だった。2020年1月末、マンチェスター・ユナイテッドに1人の超攻撃的MFが加入した。
ポルトガルのスポルティング・リスボンからやってきたMFブルーノ・フェルナンデスだ。ちょうど加入から1年経ったわけだが、この1年間で残した成績は凄まじい。
全てのコンペティションを合わせると、マンUでは通算52試合に出場して28得点17アシスト。一流FWでも残せないような数字をMFの選手が残しているのは驚きだ。もちろんPKを担当していることも得点数増加に影響を与えているが、それでも52試合28得点の数字は見事だ。
加入からの1年間を振り返ると、フェルナンデスの成績はトッテナムFWハリー・ケインやFWソン・フンミン、リヴァプールFWモハメド・サラーをも上回っている。
ケインはこの1年で26得点14アシスト、ソン・フンミンは22得点13アシスト、サラーは26得点8アシスト、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネは12得点21アシスト。得点とアシストを合わせた数字では、フェルナンデスの方が上だ。
今やフェルナンデスはプレミアリーグ制覇へのカギを握る人物となっており、マンUが2012-13シーズン以来の頂点を目指すにはフェルナンデスのフル稼働が欠かせない。昨年冬に獲得へ動いた判断は大正解だったと言える。
フェルナンデスはスポルティング・リスボン時代から得点力の高い選手ではあったが、マンUにて世界が認める超攻撃的MFへと進化を遂げた。しかも年齢はまだ26歳と若く、ポルトガル代表の方でも今後の活躍に期待が持てる。マンU、ポルトガル代表の両方でどれだけのタイトルを獲得していけるのか。世界でも1、2を争う攻撃的MFとなったフェルナンデスのキャリアが楽しみだ。