ドルトムント時代をも超える輝き “8戦7ゴール”とドイツのテクニシャン大覚醒

マンCで得点を量産するギュンドアン photo/Getty Images

中盤の新たな主役

マンチェスター・シティのギアが急激に上がってきた。

きっかけとなったのは、0-2で敗れた昨年11月のトッテナム戦からだ。それまでのマンCは不安定だったが、このゲームから指揮官ジョゼップ・グアルディオラは[4-2-3-1]のシステムを試すなど軌道修正に着手。そこから守備が安定し、今では本来の攻撃力も戻ってきた。

そしてこの軌道修正に大きく貢献したのがMFイルカイ・ギュンドアンだ。0-2で敗れたトッテナム戦では出番がなかったのだが、ギュンドアンは次節のバーンリー戦から先発に固定されるようになった。中盤で攻守のバランスを取り、高いテクニックを活かして攻撃面でも違いを生み出していく。チームは昨夏にダビド・シルバを失ったが、ギュンドアンが急激なペースアップでその穴を埋めている。

得点部分も覚醒したような状態となっており、現在ギュンドアンはリーグ戦8試合で7得点と大爆発している。ドルトムント時代を含め、リーグ戦で7得点はギュンドアンにとってキャリアハイの数字だ。

昨季と比較すると、1試合平均シュート数は1.1本から2本へと倍増。ドリブル成功数も0.6回から1.3回へと倍増しており、攻撃面で存在感が大きくなっている。マンCの中盤では長らくダビド・シルバやケビン・デ・ブライネが主役だったが、ドイツのテクニシャンがスポットライトを浴びる機会がついに巡ってきた。

ダビド・シルバの穴は同じレフティーのベルナルド・シウバや若いフィル・フォデンが埋めていくと考えられていたが、ギュンドアンが得点数を伸ばしているのは大きい。もちろんフォデンもリーグ戦で4得点を挙げるなど成長しているが、フォデン1人でダビド・シルバの穴は埋まらない。チーム全体で大ベテランの穴を埋めていくうえで、ギュンドアンの覚醒はグアルディオラにとっても嬉しいサプライズだろう。

優勝を争うマンチェスター・ユナイテッドは今節シェフィールド・ユナイテッドに敗れており、安定感ではトッテナムに敗れて以降9勝2分のランを見せているマンCが上だ。2月7日にはリヴァプールとの直接対決が予定されているが、ここでも勝利を収めれば優勝へ真っしぐらか。

デ・ブライネが負傷離脱してしまったのは痛いが、新たな形へと生まれ変わったマンCの中盤ならこの苦境をも乗り越えられるかもしれない。ギュンドアンがこの勢いのまま得点数を二桁に乗せてくるのか。中盤の主役になるのはドイツのテクニシャンだ(数字は『WhoScored.com』より)

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