日本人MFこそ2020年の“MVP” ベルギーの地で輝く攻守の要

シャルルロワで活躍する森岡 photo/Getty Images

誰もが認めるその実力

12月26日に行われたアントワープ戦は1-2で落としてしまったが、ベルギーのシャルルロワはリーグ戦3位で2020年の戦いを終えた。1月の9日から再び戦いがスタートする予定となっており、再開後は勝ち点差6で首位に立つクラブ・ブルージュを追い詰めたいところ。

そんなシャルルロワで絶対的な存在となっているのが、MF森岡亮太だ。ベルギー『Footnews』では「2020年最も優れていたシャルルロワの選手は?」と題したアンケートを取っているが、森岡はトップとなる28%の票を獲得している。2位のDFドリアン・ドゥソレイユ(23%)、MFヨリス・カイェンベ(20%)を抑えてのトップで、サポーターがいかに森岡を高く評価してきたかが分かる。

実際に数字を見ても、今季の森岡は圧巻だ。ポジションを下げて中盤で守備的な役割もこなしている森岡は、タックル成功数がカイェンベに次いで2番目に多い59回、インターセプト数は森岡が36回でチーム最多、2位がカイェンベで31回となっており、この2人が中盤の守備を支えている。
攻撃面でも森岡は特別だ。チームトップの7アシストに加え、ドリブル成功数はチーム4位の13回、キーパス数(シュートに直結するパス)はチームトップの53本を記録している。2位がFWアリ・ゴリザデーの21本となっているため、森岡の数字は圧倒的だ。サポーターが今年のMVPに選ぶのは当然と言える。

この勢いを維持し、2021年こそはどこかのタイミングで日本代表選出を試してほしいところ。中盤の底から攻撃を組み立てられる森岡は特別な存在で、試す価値はあるだろう。ベルギーではリーグ戦で8得点を挙げているシント・トロイデンFW鈴木優磨、ヘンクの攻撃を引っ張るFW伊東純也も奮闘しているが、森岡も負けてはいけない。海外組の中で最も安定している選手の1人だ。

果たしてシャルルロワは年明けからどこまで順位を上げられるのか。カギを握るのは森岡だ。(データは『WhoScored.com』より)

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