“現ブンデス最強”のティーンエイジャー? 躍動する17歳のハフェルツ2世

レヴァークーゼンで活躍するウィルツ photo/Getty Images

ドルトムント組にも負けぬインパクト

若手の活躍が目立つブンデスリーガの中でも、やはりドルトムントへの注目は大きい。18歳にして主力のアメリカ代表MFジョバンニ・レイナ、17歳ながらイングランド代表にも選ばれたMFジュード・ベリンガム、さらには16歳FWユスファ・ムココまでデビューを果たした。今のドルトムントは世界で最も豪華な若手集団と言ってもいい。

しかし、彼らにも負けないインパクトを放っている選手が他にもいる。現在のブンデスリーガにおいて最高のティーンエイジャー・アタッカーと言ってもいいのがレヴァークーゼン所属の17歳MFフロリアン・ウィルツだ。

レヴァークーゼンといえば今夏にMFカイ・ハフェルツをチェルシーへ売却したが、その頃よりウィルツが後継者になると言われてきた。17歳の若者にとっては大きなプレッシャーとなったはずだが、すでにその呼び名にふさわしいパフォーマンスを見せ始めている。
ここまでレヴァークーゼンはリーグ戦2位と好調を維持しており、総得点28はバイエルンの39得点に次いで多いリーグ2番目の数字だ。その攻撃集団の中でウィルツも存在感を放っており、ここまで12試合に出場して2得点4アシストを記録している。ヨーロッパリーグの方でも2得点1アシストの成績を残しており、17歳ながら立派なチームの主力だ。

ドルトムントのレイナも人気だが…… photo/Getty Images

世界的ブレイクの時も近いか

もう少し細かい数字を見てみると、今季のウィルツはブンデスリーガにて7番目に多い25本のキーパス数(シュートに直結するパス)、ドリブル成功数も6番目に多い26回を記録している。ドリブル数ではドルトムントのレイナが7番目に多い25回を成功させているが、プレイタイムはウィルツの方が100分ほど少ない。アメリカサッカー界期待のホープとしてレイナの方が話題に挙がる機会は多いが、1つ年下のウィルツはレイナを超えるほどのインパクトを放っている。

17歳ながらU-21ドイツ代表でのプレイ経験もあり、このままいけば早々にハフェルツと並ぶ存在になるかもしれない。現在21歳のハフェルツはブンデスリーガでのデビューシーズンとなった2016-17シーズンに24試合出場4得点6アシストの成績を残しているが、今季のウィルツならばこの数字を超えることも不可能ではない。

ハフェルツは続く2017-18シーズンが3得点9アシストとやや伸び悩み、そして2018-19シーズンに17得点4アシストと攻撃の才能が一気に開花して大人気プレイヤーとなった。ウィルツの場合はさらに早く大人気プレイヤーとなる可能性があり、現在のブンデスリーガで最も才能あるティーンエイジャーの1人なのは間違いない。ビッグクラブによる争奪戦が巻き起こるのも時間の問題だ。

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