2014W杯で日本を沈めたFWがスパイク脱ぐ 分岐点となったアトレティコ移籍

アトレティコでプレイしていたジャクソン・マルティネス photo/Getty Images

移籍の選択は誤りだったか

2014ブラジルワールドカップにて日本代表に悪夢を見せた男がスパイクを脱ぐ。

今回引退を決意したのは、コロンビア代表の一員として当時の日本戦で2得点を挙げた34歳FWジャクソン・マルティネスだ。

ジャクソンはFCポルトでプレイしていた際にポルトガル国内リーグ得点王を3シーズン連続で獲得するなど点取り屋として圧巻の活躍を披露。通算143試合で94得点を決め、順調にワールドクラスのストライカーへの道を駆け上がっていた。
しかし、満を持して挑んだ欧州5大リーグ挑戦で躓いてしまった。スペイン『MARCA』も2015年に選んだアトレティコ・マドリード移籍が衰退の始まりになってしまったと振り返る。

FCポルトからアトレティコへ向かって大活躍したストライカーといえば、2011年夏にアトレティコへ移籍した元コロンビア代表FWラダメル・ファルカオが思い浮かぶ。ファルカオもポルトガル国内リーグで実力を証明し、その後移籍したアトレティコではヨーロッパリーグ制覇などに貢献した。

マルティネスとしてはコロンビアの先輩ストライカーに続きたいところだったが、マルティネスはディエゴ・シメオネのスタイルに合わなかった。僅か半年で中国の広州恒大へ向かうことになり、アトレティコとは違うクラブを選んでいれば欧州5大リーグでのキャリアも変わっていたかもしれない。ここの選択は明らかなミスだったと言えよう。

その後はポルトガルのポルティモネンセに移籍したが、怪我もあって34歳で引退することとなった。ワールドカップで対戦したことや、中国のクラブでプレイしていたことなどからマルティネスは日本のサッカーファンの間でも有名な存在だったはず。アトレティコでは本領を発揮できなかったが、その実力は本物だった。

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