マンCはこのままなら“47得点”フィニッシュ? まさかの得点力不足に陥った
アグエロと会話を交わすグアルディオラ photo/Getty Images
自慢の攻撃陣が未だ爆発せず
2017-18シーズンはリーグ戦106得点、2018-19シーズンは95得点、昨季は102得点と、ジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティは常にゴールを量産してきた。
ところが今季はどうだろうか。ここまでリーグ戦8試合を消化して3勝3分2敗と白星が増えないことも気になるが、それ以上に10得点しか奪えていないことの方が問題だろう。先日のトッテナム戦でも22本のシュートを放ったが、無得点のまま0-2で敗れた。エースのセルヒオ・アグエロが離脱している影響も大きいが、それでも得点数が少なすぎる。
まさかこのペースのままリーグ終盤を迎えることはないだろうが、現在のマンCは1試合平均1.25点しか奪えていない。仮にこのままなら今季はリーグ戦で47得点しか奪えないことになる。リーグタイトルを取り戻すためには、もう1度攻撃の形を見つめ直す必要がある。
アグエロの離脱に加え、MFダビド・シルバも今夏に退団した。今も中盤ではケビン・デ・ブライネが奮闘しているが、チャンスメイクの質が低下しているのかもしれない。さらに気になるのはFWレロイ・サネの退団だ。
サネはサイドを縦に突破できる貴重なスピードスターだが、今夏にバイエルンへ移籍。マンCは代わりにバレンシアから20歳のフェラン・トーレスを獲得しているものの、トーレスはサネほどのスピードは備えていない。攻撃において縦へのスピード感が物足りないところがあるのだ。
リヤド・マフレズもテクニシャン型のアタッカーで、現在のマンCではラヒーム・スターリングくらいしか爆発的な加速力を持つアタッカーがいない。トーレスはスペイン代表でハットトリックを達成するなど特別な才能を持っているものの、まだマンCではそれを100%活かしきれていない。
同じ8試合を消化したチームでは、7位につけるアストン・ヴィラが19得点を奪っている。マンCが中堅クラブより9点も少ない得点数に留まっているなど、昨季までは考えられなかった事態だ。
果たしてグアルディオラは現在の攻撃陣をどう見ているのか。アグエロが復帰するだけで解決される単純な問題でもないだろう。