優れたマネジメントで伏兵を再び頂点へ ロジャーズに見えるラニエリとの共通点

レスターの選手と良好な関係を築くロジャーズ監督 photo/Getty Images

採用する戦術は真逆だが

2020-21シーズンのイングランド・プレミアリーグにおいて、ここまで首位を走っているのは伏兵レスター・シティだ。プレミアといえば“ビッグ6”が看板だが、今季の同クラブはそんな印象を払拭するような戦いぶりを見せている。

2015-16シーズンに起こした奇跡をもう一度。おそらく、ファンの多くは今そんなことを考えているはずだ。そして、選手もそれは同じか。前回優勝時とは全く異なるスタイルを採用しているレスターだが、現在チーム内に漂っている雰囲気はクラウディオ・ラニエリ元監督時代に似ている部分がある。そう話すのは、“奇跡の優勝”を経験したうちの一人であるDFクリスティアン・フクスだ。

志向するサッカーのスタイルこそラニエリ元監督とかなり違うブレンダン・ロジャーズ監督だが、この2人にはチームマネジメントの考え方について共通点があるとフクス。英『talkSPORT』に対して、同選手は次のように語っている。

「ロジャーズがレスターに来て、明らかに多くの良いことが起こっている。彼の仕事は本当に素晴らしいよ。戦術的にも優れているが、特筆すべき点は彼のコミュニケーション能力なんだ。僕は昨季までベン・チルウェルにポジションを奪われていたが、ブレンダンはそんな時期でも『君は私のチームのバックアッパーとして絶対に必要だ。私はいつか君に頼るときがくると確信しているよ』と声をかけてくれたんだ。気配りのできる男だね」

「ラニエリは選手のプライベートも理解していた。選手はピッチと関係ないところで悩みを持つこともあるだろうが、彼はそんな相談にも乗ってくれんだ。ブレンダンにも同じような面があるね。チームマネジメントの観点からすれば、この2人は非常に似ていると思う」

開幕当初は降格候補の一つと目されながらも、2015-16シーズンに誰もが予想し得なかったプレミア優勝の“奇跡”を実現させたレスター。その大きな要因として、ラニエリ元監督のチームマネジメント術も当時は注目を浴びていた。中堅クラブが栄冠を勝ち取るためには、チームの一体感が必要不可欠。ロジャーズ監督もそのあたりは理解しているのだろう。

施行する戦術こそ真逆だが、どこかラニエリ元監督と似ているロジャーズ監督。はたして、同監督はレスターに5シーズンぶりとなる優勝をもたらすことができるのか。人心掌握に長けた指揮官の下で再び一枚岩となった伏兵が、今季のプレミアを荒らす。

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