インテルとローマが欲しがるCB “183cm”でも空中戦に強い実力派DF

インテルとローマが興味を示すトリノのイッツォ photo/Getty Images

今冬移籍市場で争奪戦か

イタリアの名門2クラブが、中堅クラブに所属する実力派センターバックを巡って火花を散らしているようだ。アントニオ・コンテ監督率いるインテルとパウロ・フォンセカ監督率いるASローマが、今冬移籍市場でトリノに所属するイタリア代表DFアルマンド・イッツォの獲得を狙っているという。

すでに28歳を迎えているイッツォだが、その実力は折り紙つき。同選手は2019-20シーズン、セリエAでプレイしたDFの中で最も多い71回のインターセプトを記録している。デュエル勝利回数も驚異の253回を記録するなど、今ではすっかりセリエAでも屈指のCBとしてその評価を確立。身長183cmとサイズこそないものの、空中戦を苦手としていない点も彼の魅力。昨季はセリエAの全DF中、8位タイとなる78回もの空中戦勝利数を記録している。

そんなイッツォを絶対に確保せんと、インテルとローマは躍起になっているようだ。伊『calciomercato』によると、共に今季3バックを導入している両クラブは、同システムでも4バック時と遜色ないパフォーマンスを披露できるイッツォを獲得候補の最上位にリストアップしているという。現行の3バックにもう一人守備の実力者を加えたいインテル、そしてクリス・スモーリング以外の若いCBに経験値が不足しているローマ。この状況を見ても、両クラブがセリエAでの経験豊富なイッツォを欲しがるのはたしかに納得がいく。
しかし、気になるのはイッツォの移籍金。同メディアによると、トリノはこのイタリア代表DF放出を放出することとなれば約2000万ユーロ(約25億円)を要求するとされる。近年補強に熱心なインテルと今夏オーナーが交代したローマにとって支払いが不可能というわけではないものの、決して安くない金額であることは間違いない。現時点でトリノには金額を下げる意思もない様子。他の補強にも影響してくるだけに、獲得することとなればある程度の覚悟は必要か。

イタリアの2クラブが熱視線を送るイタリア代表DF。はたして、イッツォは今季後半戦にどこでプレイすることとなるのだろうか。今冬移籍市場で、実力派DFの去就には大きな注目が集まる。

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