守備型SBに提案される新たな道　ワン・ビサカの次なる起用プランとは

2020年11月05日(木) 21時00分配信

マンUのワン・ビサカ photo/Getty Images

元イングランド代表監督が提案

今やプレミアリーグでも屈指の右サイドバックとして評価を確立した22歳だが、彼をさらに活かす方法が存在するのか。マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表DFアーロン・ワン・ビサカにコンバートが提案されている。

プレミアでもトップクラスと言われる守備力を武器に、マンUの右サイドを支えているワン・ビサカ。攻撃のトレント・アレクサンダー・アーノルド、守備のワン・ビサカ。プレミアでプレイする右SBに、このようなイメージを持っている人は多いだろう。それだけ、彼の長い足を活かしたタックルや1対1における対応は、周囲から高い評価を受けている。

しかし、その一方で攻撃面には少し課題が残るとの意見も。今季は時折素晴らしい攻め上がりを見せるようにもなったのだが、周囲の要求は高い。先日はオーレ・グンナー・スールシャール監督も「アーロンに成長を期待したいのは攻撃面だ。A・アーノルドとまでは言わないが、技術を向上させる必要があるよ」と、この22歳にさらなる成長を求めるコメントを発した。

だがそんな中、かつてイングランド代表の監督などを歴任したグレン・ホドル氏は、攻撃力を改善せずともポジションさえ変えればワン・ビサカはさらに輝くかもしれないと主張する。自身が解説員を務める英『Sky Sports』に対して、ホドル氏は次のようにそのプランを述べた。

「中盤をダイヤモンド型にするのなら、SBは本当に良い選手でなければならないよ。ワン・ビサカはリーグで最高のDFの一人であることは間違いないけれど、アタッキングサードで最高かと言われればそうでない。中盤にもサイドプレイヤーがいれば、彼はSBとしてプレイすべきなんだろうけどね。攻撃を彼に任せるのは心許ない。そうなれば、ワン・ビサカを3バックの右に置くのはどうだろう。ユナイテッドは今季3バックにもチャレンジしているしね。きっと彼はそのポジションで最高のプレイを見せてくれると思うよ」

ホドル氏が提案したのは3バックシステムにおける右CBへのコンバート。たしかに、このポジションであればワン・ビサカはそれほど攻撃に参加せずとも済む。より守備的な役割は、本人にとってもやりがいを感じることができるかもしれない。

だが、その一方で少し不安なのはワン・ビサカの空中戦。同選手はヘディングによる競り合いをあまり得意とはしておらず、ハイボールをめぐるバトルではしばしば相手に主導権を握られることも。地上戦においては無類の強さを発揮するワン・ビサカだが、3バックシステムとはいえCBとしてどこまでやれるかは正直未知数な部分も大きいか。一度試してみる価値こそあるのかもしれないが、はたして。

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