パスは増えてもシュートは増えず チェルシーは快速FWヴェルナーどう活かす

チェルシーのヴェルナー photo/Getty Images

まだベストは引き出せていない

チェルシーは今夏の市場でド派手な補強に動いており、攻撃陣にはアヤックスからMFハキム・ツィエク、レヴァークーゼンからMFカイ・ハフェルツ、そしてライプツィヒからFWティモ・ヴェルナーを加えた。

3人とも能力は申し分ないが、問題はどう活かしていくかだ。特に点取り屋のヴェルナーの状況は気にかかる。

昨季補強できなかったチェルシーでは若いタミー・エイブラハムが最前線を任され、リーグ戦15得点と奮起した。しかし、リーグ制覇を目指すなら20点以上奪ってくれるストライカーが欲しい。ヴェルナーにはその期待がかかっているのだ。

ヴェルナーは昨季ブンデスリーガで28得点を奪っており、ゴール前での精度は年々アップしている。しかし、ライプツィヒとチェルシーではスタイルにも違いがある。

英『sky Sport』が気にしているのはボールを保持する時間が長くなった場合に、ヴェルナーが結果を残せるのかどうかだ。ライプツィヒではカウンターアタックを仕掛ける機会も多かったが、まだチェルシーではそこまでデザインされたカウンターは披露できていない。

チェルシーに加入してからのヴェルナーはここまで1試合平均32.3本のパスを出しており、これはライプツィヒでの過去3シーズンを超えている。とはいえ、シュートまで繋がる機会はあまり多くない。

ここまで1試合平均シュート数は2.75本、ペナルティエリア内に限れば2.25本、決定機の数は0.25回だ。昨季は全て上回っており、1試合平均シュート数は3.94本、ペナルティエリア内からは3.37本、決定機も1.25回と多かった。

また、オフサイドにかかる回数も昨季1試合平均1.38回だったのに対して今季は0.5回となっている。まだ持ち前のスプリントを十分に活かしきれていないということか。

指揮官フランク・ランパードにはヴェルナーのベストを引き出す仕事が求められており、まずはウイングとセンターフォワードのどちらがベストポジションかを見極めなくてはならない。

加入初年度から20点ほど求めたくなってしまうが、ヴェルナーはどこまで得点数を伸ばしてくるのか。今夏の補強は実にスムーズだっただけに、ここからはランパードの手腕の見せ所だ。

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