バイエルンは“王者の戦い方”を取り戻せるか 守備面に残る一抹の不安

勝利を掴むも、ヘルタの攻撃に手を焼いたバイエルン photo/Getty Images

ギリギリの勝利となったヘルタ戦

昨季3冠を成し遂げたチームが今、ある一つの課題に直面している。ここまでリーグ戦3試合を戦って13得点と今季も圧巻の攻撃力を披露しているバイエルン・ミュンヘンだが、その一方で守備面に不安要素が出てきている。

その課題が指摘される原因となったのは第3節のヘルタ・ベルリン戦だ。この試合、FWロベルト・レヴァンドフスキが4ゴールを挙げる活躍で4-3と勝利を手にしたバイエルンだが、その内容は実にギリギリだった。51分にレヴァンドフスキのゴールで2-0とした同クラブだが、その後ヘルタに2点続けてゴールを許すと試合は振り出しに。後半終了間際の85分に再び勝ち越しに成功するが、その3分後にはまたもヘルタに同点弾を許した。最終的には後半アディショナルタイムに得たPKをレヴァンドフスキが沈めてヘルタを振り切ることとなったが、試合を通してハラハラする展開となったことは間違いない。

それでも勝ちきるのはさすがと言ったところだが、こういった試合をこの先も続けていくわけにはいかないだろう。何か一つボタンをかけ違えれば、負ける可能性も十分にあった。王者を目指すチームとして、そんな戦い方が続くことは許されない。

そんなバイエルンの現状には、FWトーマス・ミュラーも相当な危機感を覚えているようだ。自分たちは一刻も早く守備の強度を改善し、王者の戦い方を取り戻す必要があると同選手は独『SPORT1』へ次のように自身の考えを述べている。

「もちろん、ヘルタ戦で3ポイントを獲得できたことは嬉しく思っているよ。でも、現在の守備には満足できないね。攻撃する時間が長ければ『大丈夫。なんとかなるさ』と考えることができるけど、ここ数試合ではあまりにも多くの失点を喫した。いくら自分たちがゴールを決めようとも、それは望ましくないことだね」

「2-0のまま試合を終えるメンタリティを身につけなければならない。たとえリードしている状況でも、自分たちを追い詰めなければならないことがある。足だけでなく、頭も使わなければならないね。結果的にヘルタ戦はうまくいったけれど、こんなに荒っぽい試合をする必要はない。僕らはもっと周囲から称賛されるような、バイエルンにしかできない試合をしたいんだ。今後はそういう状態に戻っていくべきだと考えているよ」

結果としては同じでも、徹底的に自分たちの強みを押し出し、相手に反撃の隙を与えず勝利したいとミュラー。はたして、そういった状態にチームを向かわせるため、ハンジ・フリック監督は今後どのような現状の打開策を講じてくるのだろうか。シーズン序盤で噴出するドイツ王者の問題点。指揮官は腕の見せ所だ。

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