すでに個人合意には漕ぎ着けたか
今夏、ACミランは念願の新鋭センターバックをチームに迎えることとなるかもしれない。最終ラインに少しばかり不安が残る同クラブが、ドイツで活躍する20歳の若き守備者を狙っている。
その若き守備者とは、シャルケに所属するトルコ代表DFオザン・カバクだ。ミランは昨夏の移籍市場でも、当時シュツットガルトに所属していた同選手の獲得を狙っていた経緯があり、1年越しでまたも獲得を狙っているという。すでにカバク本人とは合意に達しているようで、移籍成立までに残すはシャルケとの移籍金交渉のみになっているという。
しかし、その移籍金交渉というのが少し厄介だ。伊『carciomercato』によると、ミラン側はカバク獲得に1500万ユーロ(約18億5000万円)程度のオファーを提示しているようだが、シャルケ側の要求額は2500万〜3000万ユーロ(約31億円〜37億円)にも及ぶとのこと。その間には1000万ユーロ以上もの開きがあり、交渉は停滞しているようだ。ミラン側がオファー額を1700万ユーロ(約21億円)+ボーナスとい形態に変更したとの一報もあるが、それでも両者の金額には埋めきれない溝が生じている。
ミランは今季開幕から主将も務めるイタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリが負傷離脱中。現在はシモン・ケアーとマッテオ・ガッビアのコンビがなんとか奮戦しているものの、センターバックの補強は急務と言える状況だ。そんな中で、積極的な守備を売りとしすでに欧州でも高い評価を得ているカバクは間違いなく確保しておきたい逸材だろう。復帰後にロマニョーリと組ませても面白いとの意見も多く、まさにカバクはミランにとって理想的な存在だ。
現在はカバクの移籍交渉に関して両クラブの間に金銭的な溝が存在している状況だが、果たしてマーケット終了時点で結果はどうなっているのだろうか。腕の見せ所と言えるミランの強化部門。名門復活のためにも、まずはフロントが最高の成果を挙げたいところだ。