なぜT・シウバはプレミアに来なかったのか 36歳から始めるフィジカルバトル

PSGでプレイしてきたチアゴ・シウバ photo/Getty Images

183cmのサイズはマイナスとなるか

イングランド・プレミアリーグはセンターバックにとっても大変なリーグだ。

今は傾向も変わりつつあるが、中堅クラブの中にはロングボールを中心にゲームを組み立てるところも多い。センターバックにはそれを跳ね返すだけのパワーと高さが求められるのだ。

その特長からプレミアリーグ行きを嫌がるセンターバックもいるだろう。今夏チェルシーと契約を結んだベテランDFチアゴ・シウバもその1人だ。
チアゴはワールドクラスのセンターバックだが、上背は183cmとそこまで大きくない。空中戦が大の得意というわけでもないのだ。

英『sky Sports』によると、チアゴ・シウバもプレミアリーグが自身の選択肢に入ってこなかったと素直に認めている。

「プレミアでプレイする気はなかった。ロングボールのスタイルだとの印象があったからね。以前は僕がこのリーグでプレイする姿が見えなかった。ロングボールへのプレイスタイルも分かっているけど、僕は地上戦の方が好みだ。自分のクオリティは理解していた」

ミラン、パリ・サンジェルマンでプレイしてきたチアゴ・シウバは、かなりゆっくりなタイミングながら36歳でのプレミア挑戦を決意した。

サイズの不安はあるかもしれないが、今のチアゴ・シウバにはそれをカバーするだけの経験値がある。

単にフィジカルで勝負するのではなく、経験値を活かした頭脳プレイでチェルシーを高みへ押し上げること。これがチアゴ・シウバのミッションとなる。

36歳からのプレミア大成功となるのか、タフな挑戦はもうすぐだ。

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