バルサ撃破時の先発は残り“4人” 来季はローマの未来を占うシーズンとなる

2017-18シーズンのCL準決勝でローマはバルセロナ相手に大逆転劇を演じてみせた photo/Getty Images

新時代の到来か、本格的な暗黒期突入か

2017-18シーズンのチャンピオンズリーグで、イタリアの名門は世界中のフットボールファンを驚かす大逆転劇を演じてみせた。その名門とは、準々決勝の舞台で欧州屈指の強豪と名高いバルセロナ相手に3点差をひっくり返して準決勝へ進出したASローマだ。

敵地カンプ・ノウで行われた1stレグを1-4で落とし、ホームのスタディオ・オリンピコに帰ってきたジャッロロッシ。試合開始前の時点で、おそらく多くの人がバルセロナのベスト4進出を疑ってはいなかっただろう。しかし、熱狂的なファンの後押しを受けたローマの選手たちは本拠地で躍動。バルセロナのパスワークを破壊するハイプレスを駆使して3点を奪い、アウェイゴールの差で奇跡の大逆転を起こしてみせたのだ。リーグ戦は3位に終わったものの、当該ゲームでの奮闘ぶりからここを近年におけるベストシーズンとするファンも多い。

しかし、その後のローマはセリエAで思うような結果を出すことができていない。2018-19シーズンはセリエAで6位、続く2019-20シーズンも5位とその影響力は次第に弱まっていると言っていいか。美しい大逆転劇から2年の月日が経過した今、ジャッロロッシは正念場を迎えている。

そんなローマを心配するのが、バルセロナ戦でその強さを目の当たりにしたスペインメディアだ。西『MARCA』はあれほど強かったローマが、ここ2年で主力選手の放出に歯止めがかからなくなってきたと伝えている。実は現在のローマ、先日アレクサンダル・コラロフがインテルに移籍したことで、あのバルセロナ戦に先発していた選手がほとんどいなくなってしまっているのだ。

2年前とはガラリとメンバーが変わっているローマ photo/Getty Images

「あの夜、イタリアで起こったことはバルセロナにとってまさに悪夢だった。ブラウグラナはベスト4進出のチケットをポケットに入れた状態でローマ入りしたはずなのに、試合が終わってみればそれはローマのものとなっていた」

「しかし、スペインのサッカーファンに衝撃を与えたローマはこの2年で衰退してしまっている。今回コラロフをインテル売却したしたことで、あの試合に先発していた選手はたった4人にまで減ってしてしまった。さらに言えば、今でも確固たる地位を築いているのはジェコのみ。驚くほどに強かったチームは跡形もなくなっている状況だ。チームの再建には少し時間がかかるかもしれない」

なお、あのバルセロナ戦におけるスタメンの中で今もローマに在籍しているのはDFフェデリコ・ファシオ、DFファン・ジェズス、MFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWエディン・ジェコの4名。数年でチームがガラリと変わるのは珍しくないことだが、やはり成功を肌で体験した選手たちがここまでいなくなっているのはファンとしては寂しいものがあるか。成績も下降気味とあって、尚更気持ちが沈んでいる人もいるかもしれない。

とはいえ、これを“チームの崩壊”と表現するにはまだ早いとも言える。ローマは今夏新オーナーを迎えたことで経営体制が一新。捉え方によっては、現在チームが新たな時代に向かっている最中と見ることもできるだろう。

2年前とはガラリとメンバーが変わっているローマだが、はたしてこれは新たな黄金時代の幕開けの予兆か、それとも崩壊の始まりか。ジャッロロッシにとって、2020-21シーズンはそのどちらかを見極める重要なシーズンとなるかもしれない。

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