2012-13シーズンに続き、今季も3冠を達成したバイエルン。
選手の中には2度目の3冠を経験した者もいたわけだが、2012-13シーズンのバイエルンと今のバイエルンはどちらが強いだろうか。
当時のバイエルンも歴史に名を残す超強力軍団だったのは間違いない。チャンピオンズリーグでもバルセロナを2戦合計7-0で粉砕するなど、圧倒的な力で相手をねじ伏せていたところは今季との共通点だ。
ただ、当時のユップ・ハインケスに率いられたバイエルンは開幕当初から安定した組織だった。
その前シーズンの2011-12シーズンにもチャンピオンズリーグ決勝に進出しており、チェルシーにミラクルが起こらなければバイエルンが優勝していたはず。つまりハインケス率いる当時のバイエルンはチャンピオンズリーグを連覇できた可能性があるのだ。
それに対して今季は違う。ニコ・コバチ体制でシーズンをスタートさせたものの、それが途中で崩壊。ひとまずハンジ・フリックにチームの再建を託す流れになった。
バイエルン側はフリックに任せている間に優秀な指揮官を探す手筈だったのだろうが、フリックは想像を超える仕事を披露。ひとまずお願いしたフリックがチームを3冠へと導いてみせた。
フリックは昨年11月よりチームを指揮しているため、約9ヶ月ほどでチームを3冠達成へ導いたことになる。このスピード感は異常だ。
特に印象的なのは攻撃力だ。今季のバイエルンは全52試合戦って159得点を記録しており、2012-13シーズンのチームが記録した151得点を上回っている。攻撃力ならばハインケスのチームを超えたと言っていいだろう。
失点の方は50失点と多く、当時は33失点に抑えられている。しかし、これはニコ・コバチ体制の時に喫した失点も含まれている。
ちなみに、ジョゼップ・グアルディオラの下で3冠を達成した2008-09シーズンのバルセロナでも62試合戦って158点だ。今季のバイエルンはそれをも超えている。
9ヶ月ほどの期間でフリックのチームはハインケスのチームを超えたのか。来季もこのペースを維持できるならば、とんでもない集団が完成することになりそうだ。
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