レアル・マドリードでプレイするFWカリム・ベンゼマはトラブルもあって長くフランス代表から離れているが、2010年代前半はベンゼマとチェルシー所属FWオリヴィエ・ジルーの2人がフランス代表の前線を引っ張ってきた。年齢も近い2人はポジションを争うライバルでもあったわけだ。
では、そんな2人に挑んでいたもう1人のストライカーを覚えているだろうか。欧州を離れたことで忘れられているところがあるが、フランスでは34歳FWアンドレ・ピエール・ジニャックも印象的な点取り屋だった。
ジニャックはトゥールーズやマルセイユなどフランス国内のクラブで活躍し、2010南アフリカワールドカップ、EURO2016にも参戦していた実力派ストライカーだ。ベンゼマ、ジルーに次ぐ3番手といった位置付けかもしれないが、2008-09シーズンにはリーグ・アンで得点王も獲得した優秀な点取り屋だった。
そんなジニャックは2015年の夏にフランスを離れ、メキシコのティグレスへ移籍。そこで大爆発を続けているのだ。
メキシコのリーグとあって欧州五大リーグよりゴールを量産しやすいのか、ジニャックはここまで通算220試合出場126ゴールと大暴れ。この126ゴールという数字はクラブ史上最多となっている。ジニャックに次ぐ2位がMFルーカス・ロボスの67ゴールと紹介されているため、ジニャックの記録とはかなりの差がついていることが分かる。
ティグレスでの5シーズンでは一度も二桁得点を割ったことがなく、1シーズン目には28ゴールを記録。欧州五大リーグではないとはいえ、ジニャックの得点力は認められるべきものだろう。
ベンゼマやジルーと世代が違えば、フランス代表でもポジションを長く確保できたかもしれない。これほどのストライカーがフランス国内とメキシコでしかプレイしたことがないというのは少々もったいないか。
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