ドイツの超新星は今夏NEXTステップへ 大人気MFの“最適な目的地”はどこだ

レヴァークーゼンでは絶対的な存在となっているハフェルツ photo/Getty Images

元ドイツ代表が20歳の未来を考える

次の移籍市場で欧州各ビッグクラブが争奪戦を繰り広げるであろうヤングタレントは何人かいるが、ドイツで躍動する20歳もその一人として数えることができるだろう。レヴァークーゼンに所属するドイツ代表MFカイ・ハフェルツだ。

2016-17シーズンから徐々に頭角を現し、今季も絶対的なレギュラーとしてレヴァークーゼンの攻撃陣を牽引しているハフェルツ。昨季は類稀なる得点力も開花し、この若者はリーグ戦34試合で17ゴールを挙げた。先日行われたブンデス再開後一発目のブレーメン戦でも2ゴールを沈め、その勢いは留まるところを知らない。ドイツ国内では“エジル2世”、“バラック2世”とも呼ばれる逸材で、まだ20歳ではありながらもすでにブンデスリーガでの地位は確立したと言っていい。

現在リヴァプールなどが関心を寄せているとされるが、はたしてそんなハフェルツは今後どのようにキャリアを形成すべきなのだろうか。元ドイツ代表DFイェンス・ノボトニー氏もハフェルツには注目しているようで、この20歳がこれから歩むべきステップを考えている。独『Spox』のインタビューに対して、同氏は自身の見解を次のように語った。
「ハフェルツは確実にワールドクラスとなる道を歩んでいる。大きな可能性を秘めている選手だと思うよ。レヴァークーゼンも彼を傷つけることなく大事に扱っている。ただ、一人の人間として、さらに選手として自身が快適だと思う環境に身を置くことは大切だ。もちろんレヴァークーゼンもそうだけどね。そうでなければ10年も同じクラブでプレイし続けないよ。でも、彼のポテンシャルを完全に引き出すためには次のステップが本当に重要なんだ。彼は今、自分に問わねばならない」

「ハフェルツにはクロップ、グアルディオラ、モウリーニョのような指導者が必要だと思う。しかし一方で、そのような監督たちは彼のような発展途上の選手が集うクラブでは働かない。彼はバイエルンのようなクラブでも成長できると思うが、何よりも大事なのはプレイするチャンスを得ることだ。その点ではドルトムントが他もクラブよりも優れていると言えるかもしれないね」

レヴァークーゼンも良いクラブだが、そろそろハフェルツは次の段階を踏むべきとノボトニー氏は考えているようだ。若者にはよりハイレベルな競争に身を置く時期が迫っているか。ドイツで躍動する弱冠20歳の超新星。今夏ハフェルツの下す決断に注目が集まる。

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