バイエルンではハンジ・フリックが指揮官に就任してからベテラン勢が復活しているが、それでも世代交代の時はやってくる。若手にも注目していくべきだろう。
ブンデスリーガ公式は今バイエルンで注目すべき若手5名をピックアップしているが、彼らの成長は今後の大きなカギとなる。この5人の名前を覚えておくのも悪くない。
1.サープリート・シン(MF/21歳)
サープリート・シンはニュージーランドサッカー界の期待を背負う逸材だ。2019年に行われたU-20ワールドカップでもインパクトを残し、すでにA代表デビューまで果たしている。ニュージーランドとしてもサープリート・シンにはバイエルンで活躍してほしいと考えていることだろう。
バイエルンでも昨年12月にブンデスリーガデビューを果たしており、着々と歩みを進めている。ドリッテリーガ(3部)の方でも7得点7アシストと奮闘中で、レフティーアタッカーのサープリート・シンが成長すれば貴重なオプションとなるはずだ。
2.レオン・デヤク(MF/19歳)
シンと同じくドリッテリーガで技を磨くデヤクは、2列目ならどこでもこなす攻撃的プレイヤーだ。同サイトはトップチームで活躍するセルジュ・ニャブリに近いタイプと表現しているが、スピードに加えて両足でフィニッシュできるところが1つの強みとなっている。
シュツットガルトの下部組織でキャリアをスタートさせ、その後バイエルンへ向かう流れはMFジョシュア・キミッヒ、ニャブリと同じだ。同サイトはデヤクも先輩2人と同じようにトップチームでブレイクすることを期待している。
3.クリス・リチャーズ(DF/20歳)
アメリカ人センターバックのリチャーズが目指すのは、カナダ・メキシコ・アメリカの3国共同開催予定となっている2026ワールドカップでアメリカ代表の主力となることだ。それまでにバイエルンで定位置を確保し、ワールドクラスのDFとしてアメリカ代表を引っ張るのが理想的な流れとなる。
そんなリチャーズが自信を抱いているのは、身体能力の部分だ。
「僕は速いし、背も高い。高くジャンプすることもできるし、ヘディングだって得意だ。また広範囲のスペースを素早くカバーすることもできる」
以前このように語っており、身体能力自慢なところはアメリカ人選手らしい特長と言えよう。リュカ・エルナンデス、ニクラス・ズーレなどセンターバックではライバルも多いが、2026年まで焦る必要はない。ジェローム・ボアテングもベテランとなっており、どこかでチャンスがくるはずだ。
4.バティスタ・マイアー(MF/19歳)
左サイドから利き足の右で中へカットインするスタイルを得意とするマイアーについて、同サイトはバルセロナからバイエルンにレンタル移籍しているフィリペ・コウチーニョと重ねている。
マイアーはドイツの世代別代表でプレイしてきた選手だが、ブラジルにもルーツがあるプレイヤーだ。すでにドイツとブラジルの間で水面下の戦いは始まっているようで、19歳ながら注目度は高い。仮にコウチーニョが今季限りでバイエルンを離れるのであれば、マイアーにトップチームで出場するチャンスが出てくるのではないかとも同サイトは考えているようだ。
5.アンジェロ・スティーラー(MF/19歳)
今年4月に19歳を迎えたばかりのスティーラーは、中盤の底でプレイする左利きの選手だ。同サイトはドルトムントなどで活躍したMFヌリ・シャヒンに近いタイプと紹介しており、シャヒンも中盤深い位置からチャンスメイクできるテクニシャンだった。
スティーラーも今季はドリッテリーガやUEFAユースリーグなどを合わせ24試合で3得点10アシストを記録するなど、チャンスメイクの方には自信がある様子。チアゴ・アルカンタラ、ジョシュア・キミッヒとワールドクラスのボランチ2枚がトップチームに揃っているのは厳しいが、左利きのスティーラーがアクセントをつけられるならば将来的にトップチームでも試す価値はあるか。
バイエルンのようなクラブで若手がポジションを確保するのは難しいが、下のカテゴリーでも5人のように優秀な選手は育ってきている。すでにトップチームで結果を出している18歳FWジョシュア・ザークツィーなど、フリックは実力さえあれば若手にチャンスを与えるタイプの指揮官にも見える。若手のモチベーションも高まっているはずで、彼らの1〜2年後のブレイクに期待だ。
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