レアル・マドリードではリーガ・エスパニョーラ 、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、スペイン国王杯、フランス代表では2018ロシアワールドカップを制覇するなど、DFラファエル・ヴァランは27歳時点で獲得可能なほとんどのタイトルを獲っている人物だ。
スピード、高さ、1対1の強さなど、ほとんど弱点のないセンターバックと言えよう。もっと高く評価されてもいい選手で、現世界最高のセンターバック候補の1人なのは間違いない。
しかし、まだ進化は止まらない。スペイン『MARCA』は、今季がヴァランにとって最高のシーズンだったと断言しているのだ。
チャンピオンズリーグを3連覇していた頃ではなく、新型コロナウイルスの影響で中断するまでの今季がベストパフォーマンスだったとは意外な評価かもしれない。
同メディアが評価しているのは、27歳を迎えたヴァランにリーダーの風格が出てきたことだ。まだ最終ラインのリーダーはベテランのセルヒオ・ラモスだが、いつかはラモスも現役を退くことになる。そうなればヴァランがレアルの最終ラインをまとめていくことになるはずだ。
リーダーの風格も漂ってきたヴァランは今季33試合に出場しており、指揮官ジネディーヌ・ジダンからの信頼は厚い。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグではマンチェスター・シティに1-2で敗れてしまったが、リーグ戦の方では堅守が最大の武器となっていた。それにヴァランが貢献していたのは間違いない。
そんなヴァランに残された数少ないミッションの1つが、フランス代表として臨むEURO2020だ。ワールドカップはすでに獲っているため、EUROさえ獲得すればクラブと代表のタイトルはコンプリートしたと言ってもいい。
同メディアは今季の勢いそのままにEURO2020へ臨んで欲しかったようだが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で1年間延期されることになってしまった。これは残念だが、来年もフランス代表が優勝候補の一角であることに変わりはない。
果たしてヴァランはEUROまで制覇できるのか。レアルで堅守を維持し続け、良い状態で来年のEUROを迎えてほしいところだ。
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