10代の即戦力センターバックを獲得できれば、その後10年は安泰と考えていい。
現在レアル・マドリードでプレイするDFラファエル・ヴァランはその象徴とも言える選手だろう。今から9年前にフランスのランスからレアルへ加入したが、この補強はレアルにとって極めて大きいものだった。
今これを嘆いているのが、元バイエルンDFウィリー・サニョルだ。仏『RMC Sport』によると、サニョルはバイエルンにもヴァラン獲得のチャンスがあったと語っている。しかし、獲得へ動くべきかクラブが躊躇してしまったのだ。
「私がバイエルンにいた時、友人が電話をかけてきた。ランスにいる非常に興味深い若手を見た方がいいと。ヴァランがいかに成熟しているのかを見たよ。前半は中盤、後半はセンターバックとしてプレイしていた。彼の価値は400〜500万ユーロほどだったが、バイエルン側からは18歳の選手に対して高額すぎると言われたんだ。その2ヶ月後、彼は1000万ユーロでレアルへ行った。彼のような選手を獲得できていれば、彼はバイエルンに10〜12年間は留まることができる。10年はセンターバック探しに悩むことはなかったんだ」
ヴァランはレアルでも早い段階からチャンスを与えられ、20代前半の頃にはキープレイヤーとなった。チャンピオンズリーグ、リーガ、フランス代表ではロシアワールドカップ制覇と、26歳の現時点で全てを勝ち取ったと言っていい。
バイエルンはそのロシアワールドカップを制したフランス代表からDFリュカ・エルナンデスを8000万ユーロで獲得したが、9年前にヴァランを引き入れていれば最終ラインに高額な資金を投じる必要はなかったかもしれない。
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