アドリアーノ、ゲッツェ、ウィルシャー 輝けなかった“12人”の才能 

バロテッリもポテンシャルは抜群だったが…… photo/Getty Images

期待通りとはいかず

どれだけずば抜けた才能があっても、大成功できると決まったわけではない。怪我やチームとの相性など、様々な原因が絡んで成長がストップしてしまうケースもある。

英『GIVE ME SPORT』は「ポテンシャルをフルに発揮できなかった選手たち」と題して振り返っているが、いずれも世界の頂点に立つだけのポテンシャルを備えていた実力者ばかりだ。

・アドリアーノ



全盛期のアドリアーノは、ブラジルの元祖怪物FWロナウドとも比較できる存在だったと言っていい。圧倒的なパワー、繊細な左足と、世界最高のストライカーになるチャンスはあったはずだ。しかし私生活に乱れが生じ、全盛期を長く維持することができなかった。サッカーにのみ集中できていれば、恐ろしいストライカーになっていただろう。

・マリオ・ゲッツェ



2014ブラジルワールドカップでドイツ代表を優勝に導いたにも関わらず、ゲッツェへの評価は辛口なものが目立つ。それだけ大きなポテンシャルを備えた選手とも言うことができ、世界のサッカーファンが期待をかけているのだろう。代謝異常があったのも不運で、順調に伸びていればバロンドールも狙えたか。

・ジャック・ウィルシャー



ウィルシャーに関しては、あのバルセロナ戦の衝撃を忘れることができない。当時欧州最強だったバルセロナを若いウィルシャーが手玉に取っていたからだ。怪我さえなければ……。ウィルシャーほどガラスの天才との表現がしっくりくる選手も珍しい。

・マリオ・バロテッリ



少しアドリアーノと似ているか。恵まれた体格を持ち、若い頃より才能は特大の評価を受けていた。しかし、監督にとって扱いづらすぎる性格の持ち主でもあった。究極の気分屋とも言っていい存在で、サッカーに打ち込んでいれば欧州五大リーグで得点王くらいは楽に獲得できただろう。

・アレシャンドレ・パト



パトの衝撃は日本からスタートしたと言ってもいい。2006年に日本で行われたクラブワールドカップにインテルナシオナルの一員として参戦したパトは、17歳ながらトリッキーなプレイを披露。一気に名前が世界に広がることになり、名門ミランと契約を結んだ。この時は明るい未来が見えていたのだが、そこからトーンダウンしてしまった。

・ヨアン・グルキュフ



世代最高のMFの1人としてジネディーヌ・ジダンやカカーとも比較されていた選手だが、クラブでもフランス代表でも思うような結果は残せなかった。奇しくもパトとは同じ時代にミランでプレイしていた経歴を持っており、ミランはこの若き2人の才能を伸ばせなかった。

・アブー・ディアビ



ウィルシャーに続き、アーセナルでプレイしていた才能だ。同メディアは究極のボックス・トゥ・ボックスMFになると思われたと伝えているが、191cmのサイズを誇るフランス人MFのディアビこそパトリック・ヴィエラの後継者にふさわしかったはず。しかし、ディアビも怪我が多かった。

・ボージャン・クルキッチ



バルセロナのカンテラ(下部組織)でゴールを量産してきたボージャンは、リオネル・メッシと同じような道を歩むと期待されていた。しかしバルセロナではポジションを確保できず、ローマ、アヤックス、ストーク・シティ、マインツ、昨年からはカナダのモントリオール・インパクトと、世界一周のようなキャリアとなってしまった。

・アデル・ターラブト



ミランで本田圭佑ともプレイしたターラブトは、トリッキーなプレイを得意とするファンタジスタ気質の持ち主として注目を集めていた。若い頃は毎週のように試合で披露するトリックが話題を呼ぶこともあったが、テクニックのある選手が必ず成功するとは限らない。残念ながら、ただ上手い選手との評価のまま時間だけ過ぎてしまった。

・フィル・ジョーンズ



今もマンチェスター・ユナイテッドでプレイするセンターバックのジョーンズについて、勇退した名将アレックス・ファーガソン氏も「史上最高の選手になるかもしれない」と期待を口にしたことがあったとか。今では信じられないかもしれないが、ファーガソン氏はリオ・ファーディナンドやネマニャ・ビディッチのような存在になることを期待していたのだろう。

・アドナン・ヤヌザイ



マンU出身者からはもう1人選ばれている。ワイドな位置からのドリブル突破を得意とするヤヌザイは、同じレフティーとしてライアン・ギグスのような存在になることが期待された。ところが、指揮官交代も重なって出番が減少。レンタル移籍も上手くいかず、徐々に忘れられた存在となってしまった。

・ハテム・ベン・アルファ



最後はベン・アルファだ。先ほど同じフランス人MFグルキュフを取り上げたが、ベン・アルファの才能はそれを遥かに凌駕すると言ってもいい。圧倒的なテクニックとアイディアを持つアタッカーで、ファンタジスタとの表現が似合う選手だ。

しかし、その才能をチーム戦術の中で活かすことができなかった。20年ほど前のサッカー界ならば、スーパースターになっていた可能性もある。やや時代が悪かったか。


逆に若い頃は注目されていなかった選手がワールドクラスに成長するケースもある。スポーツの世界ではこうした出来事が時折起こるもので、運も成功するための重要な要素なのだろう。数年後にどう転ぶか分からないところもスポーツの面白さだ。

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