[MIXゾーン]開幕節でチームの良さを思う存分に披露したC大阪と大分 監督&選手のコメント

22日に明治安田生命J1リーグの開幕節が行われ、セレッソ大阪と大分トリニータが対戦した。両チームが一進一退の攻防を披露する中、8分にCKから奪ったFWブルーノ・メンデスの先制点を、最後まで守り切ったホームのC大阪が1-0で大分を撃破。ロティーナ体制2年目で飛躍を狙うC大阪が見事白星発進を決めている。

両チームの監督および選手の試合後コメントは以下のとおりだ。

◯セレッソ大阪
<ロティーナ監督>
前半と後半で異なる試合になったと思います。前半、我々が大分に勝っていたのはスコアだけで、あとは大分がすべての面で上回っていました。その中で良いディフェンスができて、(相手の)CKもたくさんあったのですが、集中してDFすることができました。後半はよりボールを持つ時間も増えて、互角な展開になりました。前半、簡単にボールを失い過ぎていた点も改善されました。
ボールを持つということはふたつの意味があって、ひとつはDFの時間が減るということ。もうひとつはより確実に相手のエリアまでボールを運んでいくことができるということです。後半は我々も点を取れるチャンスがあったし、相手にもチャンスがありました。特に(大分のシュートがポストを叩いた)最後のプレイ。ただ、後半はより自分たちが予想していた期待していた試合になりました。この1週間いってきましたが、大分は素晴らしいチームです。思っていたとおり難しい試合になりました。

ビルドアップについては、前半は苦しんでいたのですが、ハーフタイムに修正して、後半は改善できたと思います。前半は相手が良いプレッシャーを掛けてきて、それをかわしていくことが難しかったのですが、後半はよりそういうプレイができたと思います。

<MF木本 恭生>
ちょっと前半思い通りにプレッシャーにいかず、自分も体力的なところで試合に入れていませんでした。ボランチのところが大事だと感じました。やっぱりボランチが(ボールを)ウケないとダメっていうのがありましたし、きつくても受けようと思ったんですが、自分がメンタル的に少しミスを恐れてボールを受けられず、反省ばかりです。でも優勝するためには、こういう劣勢の時も勝ち点を拾わなくてはいけないので、そういう意味では開幕戦は内容的には思い通りではなかったですけど、勝ち点3というのは最低限良かったと思います。回されても守り切れるというのは引き続きやれていたと思います。

<DF瀬古 歩夢>
(サイドからの)クロスへの対応というのは事前のスカウティングもあったんで、ポジショニングはCB2人でも意識していたところでもあります。もっともっと明確なポジショニングを取れていればCKにせずに、跳ね返せたかなと思います。(ヨニッチと話していたのは)前半自分もポジショニングはもっと後ろだと。そういった部分を話しました。自分自身J1の開幕戦で、やっぱり難しい試合になりました。これからチームとしてもっと向上できるようにしたいと思います。

◯大分トリニータ
<片野坂 知宏監督>
雨で足元の悪い中、雨の中、沢山のファン・サポーターの方々にスタジアムにまでお越しいただき、そしてトリニータのサポーターもリーグ開幕ということでアウェイにも関わらずお越しいただきありがとうございました。本当に感謝しています。昨季もそうでしたが今年もアウェイで勝って良いスタートを切りたい気持ちがあったが、非常に悔しい敗戦になり、勝点3をプレゼントできなかったのが本当に残念で仕方ないです。

C大阪との対戦は昨年の最終戦にホームで当たりましたし、今年も開幕戦で当たることが決まり、アウェイで簡単な相手ではないと覚悟はしていました。去年よりはなんとか(ゴールを)こじ開けられそうな状況が作れたましたが、C大阪は昨年リーグ最少の25失点という非常に強固な守備の相手です。やはり簡単にはこじ開けさせてくれなかった。

本当に、得点を取れなかったことがすごく悔しいし、去年から数えると公式戦4試合連続無得点です。得点を挙げていないことについては、見ている人も、我々トライしているほうも結果が出ないことが非常に残念です。我々はこのサッカーでしっかりとトレーニングから積み上げて得点を狙っていくしかないと思っていますし、開幕戦で出た課題を次のルヴァンカップ、そしてリーグのホームで、少しでも修正できるようトライしていくしかないと思います。

開幕戦で負けたのは非常に悔しいが、簡単な相手ではない中で、良かった部分をフォーカスしながら、次こそ勝点3取れるようトレーニングから積み上げていきたい。得点とらないと勝ち点1も、3も取れないですから、公式戦4試合取れていないですから悔しいです。内容的にまるっきり悪かったかというと、そういう訳ではないと思います。それを続けていくしかないし、自分たちの戦い方を信じてやっていくしかないと思います。

<MF香川 勇気>
(J1初先発でしたが)特に変わりなく、入りもいつも通りできたと思います。(相手のロティーナ監督は)守備の部分でしっかりオーガナイズされ穴がないという印象でした。(東京V試合の恩師でもあり)試合前に挨拶させてもらい、「J1で戦えることを嬉しく思う」といわれました。

(対面のC大阪の坂元は)去年(彼が山形の時に)何度か対戦しているので、特徴はみんなより把握しているので早目にチェックにいって、やれたかなと思います。

チームとしてやるべきことはある程度できたましが、最後の部分が足りませんでした。ミスになった部分、改善していかなくてはならない部分で自分自身の課題もあります。そういうところはしっかりと把握できているので、次につなげたい。

GKとDFの間に早めにクロスを入れようと練習からやっていたので、そこを狙いつつ、前半は三竿(雄斗)くんと(町田)也真人くんと絡みながら左サイドから押し込めた場面もあった。後半は相手にブロックを敷かれたところを崩し切れなかった。

<FW知念 慶>
セットプレイのところで失点したのは痛かったですが、それ以降はボールを支配して攻めの形も作れていたので、内容としては良かったと思います。

個人的なプレイは良かったと思います。チャンスにも絡めていたし、シュートシーンも良い形で作れていました。相手GKのセーブなどもあり、あとちょっとのところでゴールは奪えなかったですが、正直、ネガティブな印象は、僕はありません。自分が得点を決める形も今日で見えたし、あれだけ守備の堅い相手に対し、個人でもやれていたので、そのうち点は入るのではないかと思います。

周囲との関係も、ちょっと以前に比べたら意識してやれています。その役割もしっかりこなせていると思う。チームとしての攻め方はできているので、あとはひとつひとつの精度。崩したときのクロスの精度をもうちょっと高めたいです。チームとしてのビルドアップはサイドからと監督と話して、真ん中で駆け引きして我慢しろといわれていたので、今日はそれでクロスから何回か形もありました。そういう点で我慢していれば、点は取れるんじゃないかと思います。


結果的に1-0でC大阪に軍配が上がったが、両チームの良さが思う存分に見て取れた開幕戦だった。C大阪と大分トリニータ、今季もJ1を大いに盛り上げてくれることだろう。

インタビュー/吉村 憲文

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