[MIXゾーン]浦和の“新左サイドコンビ”が見せた好連係 湘南のプレスをどう破ったのか

同点ゴールの起点となるロングパスを出した山中(右)と、巧みなフリーランニングを見せた汰木(左) photo/Getty Images 

山中が心がけたこととは

2020年の明治安田生命J1リーグの第1節が21日に行われ、浦和レッズが湘南ベルマーレに3-2で勝利した。

16日に行われたルヴァン杯グループステージ第1節(ベガルタ仙台戦)と同じく、[4-4-2]の布陣を敷き湘南に挑んだ浦和。キックオフ直後から湘南のハイプレスに苦しめられ、自陣からのビルドアップがままならない時間が続いたものの、左サイドバックの山中亮輔と同サイドハーフの汰木康也が好連係を見せ、チームを勢いづけた。

浦和が0-1とリードされて迎えた前半39分、自陣左サイドでDF鈴木大輔からのパスを受けた山中は、相手MF齊藤未月のチェイシングを受けながらも敵陣へロングパスを供給。このボールが相手最終ラインの背後へ走り込んでいた汰木に渡ると、同選手のクロスがFW興梠慎三の同点ゴールに繋がった。
山中は試合後に報道陣の囲み取材に対応。汰木との連係が噛み合った同点ゴールの場面を振り返るとともに、[5-3-2]の布陣からハイプレスを仕掛けてきた湘南に対し心がけたプレイについて語っている。

「(湘南が)前からプレッシャーをかけてきたので、最終ラインの背後が空いてくるのは分かっていました。うまいこと(パスを)通せたと思いますし、康也の抜け出しも含めて良いゴールだったと思います」

「(左サイドバックの)僕に対して相手のウイングバックが来るのか、3ボランチの1枚が来るのかというところを見ながらやっていこうという話をしていました。基本的に僕のところには3ボランチの1枚が来ていたので、ポジションを内にとりすぎると相手にとって(ボールを奪うのが)楽になってしまうと思ったので、サイドに張るようにしていました」

同点ゴールの場面でもタッチライン際にポジションをとっていた山中。齊藤未月のチェイシングを受けながら汰木のフリーランニングを見逃さなかったことも特筆すべき点だが、相手のプレスのかけ方を見抜いたうえで、相手にとって捕まえにくい場所に立ったことも素晴らしかった。今季の公式戦2試合連続で左サイドでコンビを組んでいる汰木と山中だが、仙台戦の前半35分にも二人のパス交換からゴールが生まれるなど、シーズン序盤から息はぴったり。このホットラインが今季の浦和の切り札となるのだろうか。


【試合ハイライト】

参照元:youtube


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