C大阪FW都倉、復帰初戦で昨季の“自分超え” 大怪我を乗り越えさらなる進化

昨年5月の横浜FM戦で大怪我を負っていた都倉 photo/Getty Images

昨季の最高時速を更新

セレッソ大阪に所属するFW都倉賢が大怪我を乗り越え、さらなる進化を遂げてピッチに帰ってきた。

現在33歳の都倉は、2019シーズンに北海道コンサドーレ札幌からC大阪へ移籍した。持ち味の勝負強さで新天地での活躍に期待されたが、昨年5月に行われた横浜F・マリノス戦で右膝に前十字靭帯損傷などの大怪我を負って長期離脱を余儀なくされ、加入1年目のシーズンの半分以上を棒に振ることとなってしまった。

その後、怪我から復帰までの道のりを自身Twitterで「#返り咲きカウントダウン」ともに公開してきた都倉だが、8ヶ月以上の長きに渡るリハビリを経て、2月初旬のプレシーズンマッチでついに実戦復帰。そして、同月16日に行われた今季開幕戦の松本山雅FC戦(ルヴァン杯・グループステージ第1節)でも途中出場し、公式戦復帰を果たしたのだ。
85分からの出場だったため、限られた時間の中でプレイではあったが、サポーターに元気な姿を見せた都倉。18日に自身のTwitterを更新すると、「昨日のルヴァン杯での最高時速は33.4キロで、すでに昨シーズンの最高時速を更新しました!走り方だったりトレーニングの仕方で怪我をしたとしても能力が上がる事を証明出来た」と報告した。

そして「年齢が33歳で8ヶ月の怪我から復帰した公式戦でいきなり昨シーズンの最高時速を上回った。トレーニングの考え方や栄養だったり色々な事を見つめ直せた8ヶ月。まだまだトップパフォーマンスではないけど『怪我する前よりスペックを上げることが出来る』って仮説は証明出来そう」と綴っている。

さらに「年齢を重ねるにつれてパフォーマンスが上がらない言い訳をしようと思えばいくらでも出来るし、言い訳なんて後からいくらでもつけたせる。怪我をした事で全てを見つめ直せた。そうすると自分の足りない部分やまだまだ知らない事が多い事に気がついた。年齢を重ねる事で経験である程度解決出来ることが増える。ただ、その習慣が考える事をやめてしまう。そういった意味ではこの8ヶ月間考え続け行動を起こした1つの答えが最高時速の更新に繋がった。なので恐れるのは歳をとることではなく考えようとしなくなる事だなと改めて感じた」と胸の内を明かした。

スポーツ選手の中では、決して長いとは言えないサッカー選手のキャリア。33歳にして、全治8ヶ月の大怪我を乗り越えて完全復活を果たすのは簡単なことではないだろう。しかし、戸倉は復帰を果たすだけでなく、進化を遂げてチームに帰ってきた。本人は「まだまだトップパフォーマンスではない」と述べていたが、2020シーズンはリハビリ中に自分自身と真剣に向き合い、今もなお進化を続ける都倉の活躍に注目だ。

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