今季のユーヴェはまだまだ発展途上? 名将リッピの目に古巣はどう映る

かつてユヴェントスを2度率いた経験があるリッピ氏 photo/Getty Images

ポテンシャルの60~70%しか出せていない

欧州制覇など数々のタイトルをもたらし、かつてユヴェントスで一時代を築いたマルチェロ・リッピ氏の目に、今季の古巣はどう映っているのだろうか。このイタリアの名将が、ユヴェントスのここまでの出来などについて口を開いた。

セリエA第21節終了時点で16勝3分2敗の勝ち点「51」と、インテル(勝ち点「48」で暫定2位)を抑えて首位に君臨しているユヴェントス。今季もきっちり勝ち点を積み上げており、前人未到のリーグ9連覇へ突き進んでいる。また、チャンピオンズリーグでもアトレティコ・マドリードと同組のグループDを無敗(5勝1分)で首位通過しており、危なげなく決勝トーナメントへコマを進めた。

結果だけ見れば今季もここまで順調な戦いを見せているように思われるユヴェントスだが、マウリツィオ・サッリによる新体制ということや負傷者が相次いでいることもあってか、1つ1つの試合を見ると苦戦を強いられてきた戦いも多い。イタリアのラジオ番組『Rai Gr Parlamento』のインタビューに応じたリッピ氏も、1-2で敗れたナポリ戦を「ユーヴェはスタディオ・サン・パオロで、適切なメンタリティものとで試合に入ることができていなかった。おそらく、インテルとラツィオがすでにドローで試合を終えていたことを、把握した上で試合へ臨んだことが原因だろう」と振り返りつつ「私が思うに、ここまでのユヴェントスは持っているポテンシャルの60〜70%しか表に出すことができていない」との見解を示した。
ただ、リッピ氏は古巣のこれからの成長とさらなる飛躍に期待しているのかもしれない。「それにも関わらず、彼らはセリエAで2つの試合にしか負けていないんだ。そして、チャンピオンズリーグやコッパ・イタリアでも次のラウンドへ進んでいる。もし万全の状態で3月を迎えることができれば、CL優勝も可能だろう」と話している。

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