マンUは冬の補強に動かないのか 指揮官「良い取引はあまり記憶にない」

冬の補強に関する自身の見解を述べたスールシャール監督 photo/Getty Images

過去の経験から補強を躊躇?

結局、マンチェスター・ユナイテッドがこの冬に動くことはないのだろうか。うまくいかない時間を過ごしているとはいえ、指揮官はシーズン中の補強にあまり乗り気ではなさそうだ。

今季なかなか波に乗り切れないマンU。ここまでプレミアリーグで5位にこそつけているものの、わずか4ポイント差には14位ニューカッスルが。いまだ全く予断を許さない状況が続いている。24試合を終えて9勝7分8敗。いくら再建期とはいえ、この成績はイングランド屈指の名門として寂しすぎるだろう。

そんな状況もあり、冬の移籍市場で彼らは積極補強に乗り出すことが期待された。ファンは「なかなか調子の出ないチームにテコ入れを」と思っていたことだろう。実際、移籍市場が開いてからはスポルティングのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスや、負傷したイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの代役を確保するとの情報が現地メディアによって盛んに報じられた。
しかし、今回の移籍市場においてオーレ・グンナー・スールシャール監督の頭の中に“補強”の2文字はないのかもしれない。英『Daily Mirrror』によると、会見に出席した同監督はこれについて次のように述べている。

「移籍に関する最新情報はないよ。質問しても無駄さ。今は何も言うことがないね。私は次の試合に集中しているんだ。それに、ここへ戻ってこようと懸命にプレイしている選手がいる。難しい問題なのさ。冬の移籍市場で、我々はこれまでどれほど良い選手を迎え入れることができたかな。良い取引はあまり記憶にないね。ヘンリク(・ラーション)、ネマニャ(・マティッチ)、パトリス(・エブラ)は素晴らしかったけど、それほどの契約を結ぶのはとても困難だ。我々は最高の選手を失いたくないよ」

どうやら、スールシャール監督は過去の経験から冬の移籍市場で新たな選手を迎え入れることに疑問を抱いているようだ。加えて、同監督は現在レンタル移籍している所属選手にもチャンスを与えたいとの考えを持っている様子。その中でも、指揮官が期待しているのは今季インテルへ貸し出しているチリ代表FWアレクシス・サンチェスのようで、この後には「アレクシスは夏に戻り、(マンU時代に受けた批判が)全て間違っていたと証明するだろう」ともコメントしている。

スールシャール監督の気持ちも理解できるが、ファンは一刻も早くチームがかつての強さを取り戻すことを望んでいるだろう。補強ナシとなれば、同監督はこの難局をどう乗り越えるのだろうか。結果で周囲の雑音を振り払いたいところだが、はたして。

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