PK成功率“100%”だった男がまさかの失敗 33歳の強心臓レフティー無念

フィオレンティーナ戦でPK連続成功が途切れたクリーシト photo/Getty Images

連続成功は「15」でストップ

ベテランDFの左足から放たれたシュートは、無情にも相手GKに防がれてしまった。イタリア屈指のPK職人として知られるレフティーが、キャリアで初めてPKを失敗してしまった。

その選手とは、ジェノアに所属する元イタリア代表DFドメニコ・クリーシトだ。33歳の同選手は、これまでのキャリアでPKを外したことのない選手だった。2015-16シーズンに当時所属していたゼニトで初成功を記録して以降、15回連続で成功。今季も5本のPKを涼しい顔で決めている。

しかし現地時間25日に行われたセリエA第21節のフィオレンティーナ戦にて、その記録は途切れることとなってしまった。この試合でジェノアは13分にFWアンドレア・ファヴィッリがペナルティエリア内で倒されPKを獲得。キッカーを任されたのはもちろんクリーシトだ。彼はいつものようにボールをセットし、細かいステップを踏みながら得意の左足を振り抜いた。だが、そのシュートが“いつものように”ネットに突き刺さることはなかった。
ゴール中央へ飛んでいったボールは、相手GKバルトロミエイ・ドラゴフスキが右足一本で決死のセーブ。昨季セリエAにおける1試合あたりのセーブ数新記録(17本)を樹立した守護神に、偉大な記録は阻止される結果となってしまった。ここまで継続してきた成功率“100%”はこれで終了。クリーシトにとっては悔しすぎる失敗と言えるだろう。

とはいえ、これでクリーシトはプレッシャーから解放される可能性もある。一度失敗したことで、今後は気持ちがだいぶ楽になるはずだ。キャリア通算PK成功率100%の希望が潰えてしまった強心臓レフティー。しかし、そんな今だからこそ彼にはイタリア代表の大先輩であるロベルト・バッジョ氏の言葉を思い出してほしい。

「PKを外すことができるのは、PK蹴る勇気を持った者だけだ」。

●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!

最新号は、いよいよ始まるチャンピオンズリーグ・ラウンド16を徹底プレビュー。アトレティコ×リヴァプール、レアル×シティなどビッグカードが目白押しの今季CL。注目対決の行方に豪華執筆陣が迫ります!

http://www.magazinegate.com/theworld/

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ