今季も序盤戦の間に指揮官交代が起こるなど混乱状態にあるミランは、名門再建へ大きな改革を迫られている。今後数年間で大胆に変わっていかなければ、再びのスクデット獲得は難しいだろう。
重要になってくるのは新戦力の補強だが、まず現在のミランで絶対に手放すことができない「アンタッチャブルな選手」は誰なのか。
伊『Corriere della Sera』によると、ステファノ・ピオリ率いる現在のミランでアンタッチャブルと考えられている選手はたった6人しかいない。
今冬に合流したばかりのFWズラタン・イブラヒモビッチ、絶対的な守護神であるジャンルイジ・ドンナルンマ、昨夏にリールから獲得した期待の若手FWラファエル・レオン、快速の左サイドバックであるテオ・エルナンデス、中盤からボールを運ぶことができるMFイスマエル・ベナセル、そして最終ラインを統率するDFアレッシオ・ロマニョーリだ。
合流したばかりのイブラヒモビッチは別として、守備面ではドンナルンマとロマニョーリの2人が再建へのカギを握ることがはっきりしている。2人だけは何とか守りたいところだろう。
レオンはまだ本領を発揮できていないが、イブラヒモビッチとのタッグで伸びるとの期待もある。エルナンデスはサイドバックながら今季リーグ戦で4得点を記録するなど、攻撃面でも印象的だ。
ベナセルも中盤からリズムを生み出すことができ、現セリエAの中でもドリブル成功数が多いと評判の選手だ。
一方で、これまでチームの攻撃を引っ張ってきたFWスソ、9番の呪いにかかってしまったFWクシシュトフ・ピョンテクらは手放しても構わない選手と捉えられてしまっているようだ。
現在はアタランタ所属のデンマーク代表DFシモン・ケアー、インテルで出番が限られているFWマッテオ・ポリターノを補強ターゲットとしているようだが、ミランはここからどう変わっていくのか。アンタッチャブルと呼べる選手は少なく、チームを一新する勢いの補強が必要となりそうだ。
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