魔術師がジダンの得点数に並んだ “天才”MFと言われながら戦い続けた7年間

レアルのイスコ photo/Getty Images

苦しい時期も乗り越えて……

魔術師、天才などと派手な表現で絶賛されてきたが、スペイン代表MFイスコのレアル・マドリードでのキャリアは決して平坦な道のりだったわけではない。

イスコは2013年夏にレアルへ加わったが、カルロ・アンチェロッティ政権下ではバックアッパーの役割に回ることも多かった。本格的に評価が上がってきたのはジネデイーヌ・ジダンが就任してからで、イスコの存在によってジダンに[4-4-2]のオプションも生まれた。

ところが2017-18シーズン終了後にジダンが一時退任すると、再び事態は変わる。2018-19シーズン途中から指揮を執ったサンティアゴ・ソラーリはイスコを構想から外し、レアル退団の噂も出てくるようになったのだ。
しかしイスコの才能が枯れたわけではない。ジダンが復帰すると再び序列が上がり、ここ最近は重要な役割を任されることも増えてきた。イスコ完全復活と言っても大袈裟ではないだろう。

8日のスーペルコパ・準決勝のバレンシア戦では1得点を記録しているが、浮き沈みのあったレアル生活でイスコが積み上げた得点数はこれで49点となった。スペイン『MARCA』によると、これでイスコはジダンが現役時代にレアルで記録した通算得点数に並ぶことになった。

ジダンの方が試合数は少ないのだが、それでも称えられるべき数字だろう。天才と呼ばれながら、イスコは2013年より必死に白い巨人で生き残ろうともがいてきたのだ。

ジダンも復活したイスコのことを信用しているはずで、後半戦も重要な戦力となるのは間違いない。今年はEURO2020も控えており、スペインが誇る魔術師が美技を連発してくれることに期待したい。

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